住まいづくりのコラム

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土地
2017.12.22

地盤調査のウソホント

建築物を建てる場合は敷地の地盤調査が必要です。建築物はかなりの重量があります。その重さを支えるのが地盤の役割で、一定の強度が求められます。ビルなどの大きな建築物は重く、より強い地盤の強度が求められます。
住宅はビルと比べて軽くできていますが、それでもかなりの重さです。建築前には地盤調査により地盤の強度を確認する必要があります。

地盤調査はやりたい時だけやれば良いウソホント

地盤調査は建築物を建てる場合、必ず必要となるものです。やりたい時だけやれば良いものではありません。良い地盤の場合は調査を行わなくても構造的に問題となることはありません。しかし、良い地盤かどうかは調査をして見なければ判断がつきません。造成地の場合は切土と盛土があり、その違いにより地盤の強度が異なります。古くからの住宅地で地盤が良いと思われている場所でも、以前は沢や谷だった部分が隠れているので油断はできません。

住宅を建てる場合に施工者や販売者が加入する住宅瑕疵担保保険の技術基準においては、簡易的な方法による地盤調査が義務付けられています。ビル等の大きな建物の場合はボーリング調査が行われます。構造計算が必要な建築物ではボーリング調査は必須で、その結果を元に建築物の構造が決められます。戸建て住宅でも調査により地盤の強度を知ることで、建築物を安全につくることが可能です。調査により地盤が弱いことがわかった場合は、地盤改良や杭基礎などの選択肢があります。瓦屋根などの重い構造としない配慮も調査により判断されます。

地盤調査はどの業者に頼んでも同じのウソホント

地盤調査を行ってくれる会社は数多く存在します。しかし、依頼する先によって技術力が異なるので、どの業者に頼んでも同じではありません。地盤調査を行ってくれるのは建設会社や住宅会社のような他に本業を持っている会社があります。さらに、地盤調査を専門とする調査会社があります。戸建て住宅の場合の簡易的な調査は建設会社や住宅会社に依頼することも可能です。

地盤に問題が無いとされている地域で戸建て住宅を建てる場合は、建築工事を請け負う建設会社や住宅会社に簡易的な調査を頼んでも問題はありません。簡易的な調査とは、キリ状のロッドを地面にねじ込むことにより地盤の強度を測定するものです。それに対してボーリング調査は、地中深くの土のサンプルを採取する本格的なものです。地盤に問題がある場合は、ボーリング調査を行う場合もあります。

地盤改良は必ずしも義務ではないウソホント

業者が住宅瑕疵担保保証保険に加入していない場合でも、地盤の強度が疑わしい場合は地盤調査の必要があります。一部の敷地においては、設計者の判断により調査を省略できる場合があります。調査の結果、地盤の強度に問題があると判断された場合は、地盤改良や杭基礎の設置などの対策をとる必要があります。地盤改良は義務というよりは一つの選択肢なので、建物の安全を担保する他の方法があれば、その方法を用いても問題はありません。

特に杭基礎は安定した支持地盤まで杭を打ち込むもので、信頼性が高いといえます。地耐力は確保できる場合でも、地下水位の高い砂地盤の場合は液状化を防止するための地盤改良が求められます。地盤改良は様々な方法が開発されています。表層改良工法は地盤表面の弱い土を撤去し、安定した改良地盤を加えることで、安定した地盤とするものです。杭状改良工法はセメントと土を混ぜて杭状の支持層を設けるものです。地盤改良の場合の工法の選択には専門的な知識が必要です。選択にあたっては信頼できる業者を選ぶことが大切です。

地盤の悪い場所でも住宅を建ててよいのウソホント

現代の建設技術をフルに使えば、地盤の悪い場所でも住宅が建てられるのは事実です。しかし、工法によっては巨額な費用負担が発生するので注意が必要です。地盤改良の技術が確立していなかった時代には、住宅が建築できる土地は限られていました。昔の人は住宅を建てる場合に安全な土地を選び、それ以外の場所には住宅を建てませんでした。この知恵は現代でも活用できます。住宅はどこへ建てても良いものではありません。

地盤改良により一定の強度が確保できる場合でも、地盤が悪い場所は避けたほうが無難です。海沿いや河川の近くは地盤が悪いことが知られています。それらの地域は地震以外にも水害の恐れがあり、選択には注意が必要です。山沿いではがけ崩れが発生しやすい場所は地盤が悪い傾向にあります。地盤改良の技術が進歩した現代においても、大きな自然の力を侮るのは危険です。先人の知恵に習って、住宅を建てる場所は選ぶ必要があります。良い地盤を選ぶコツは洪水の発生しやすい地域を避けることです。洪水の発生する地域の地盤は弱い傾向にあることがわかっています。

まとめ

地盤の良し悪しは住宅の安全を確保する基本です。特に新築の場合は信頼できる業者に地盤調査を依頼し、強度を確認することが大切です。周辺の地域も含めて地盤に問題がある場合は、他の地域から土地を探すことも選択肢となります。ニッケンホームでは地番調査も行っていますので、お気軽に音合わせ下さい。

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