住まいづくりのコラム

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2021.05.30

パッシブデザインを取り入れた省エネ・快適空間の注文住宅

みなさんはパッシブデザインという言葉を聞いたことはありますでしょうか。パッシブデザインとは、太陽の熱、光、風、水といった自然の力を最大限に生かし、建物の構造や性能を工夫することで、住宅が持つ基本性能を高め、心地よい住まいづくりを実現する設計手法のことです。

パッシブデザインには、「断熱」「日射熱利用暖房」「日射遮蔽」「通風」「採光」「結露対策」と言ったキーワードがあります。それぞれパッシブデザイン住宅でどのような考え方をしているのかポイントを確認してみましょう。

 

パッシブデザイン住宅に欠かせない断熱性能

自然の力を最大限に利用するパッシブデザイン住宅は、その大前提として断熱性能が高い住宅であることが重要です。断熱性能が低い住宅は、自然のエネルギーを室内に取り入れたとしても効果が薄いです。

寒い季節、太陽の光を室内に多く取り入れることができれば、日光の力が自然の暖房になります。

断熱性能が高い住宅であれば、室内に取り入れた太陽のエネルギーを有効活用することができますが、断熱性能が低い住宅と、太陽光の力で室内が暖まるよりも、建物の外に熱エネルギーが逃げていく方が大きくなるため、自然のエネルギーだけで室内を暖めることは難しいでしょう。

そのため、パッシブデザインを取り入れるには住宅の断熱性能を高めることは不可欠なのです。断熱性の高い住宅であれば、室内を快適に保ち、なおかつ無駄なエネルギーの消費を抑えられます。

 

太陽光による日射熱利用暖房と日射遮蔽を両立させ省エネへ

断熱性能を高めるとともにパッシブデザインとして考えるべきなのが、太陽光を室内に取り込む日射熱利用暖房です。

冬は、南側の窓を大きくすることで、太陽光のエネルギーをたくさん取り込むことができます。自然エネルギーを利用して室内を温める効果もありますが、日光によるひだまりの暖かさは、暖房器具による暖かさとは違ったぬくもりのある心地よさです。日差しがあたる床もぽかぽかと床暖房のような暖かさを得られます。

南側に大きな窓を設けると、冬は暖かさを得られて良いですが、夏は日差しにより室温が上がってしまいます。冬も夏も快適な住宅にするには、太陽の高度の違いを利用して日射遮蔽を考えると効果的です。

太陽は、夏は高く、冬は低いです。夏は庇や軒、袖壁を利用して日光を遮断して強い日差しが室内に入ることを防ぎます。夏の日差しをカットできると、冷房の使用を抑えることができるので省エネにつながります。

冬は太陽の高度が低いので、庇や軒が室内に日差しが入ることを邪魔しないように設計し、室内に日差しを多く取り込めるようにします。このように太陽の特性を活かすことにより、夏は日光を遮り、冬は日光を取り入れ、快適なパッシブデザイン住宅が実現します。

日差しを取り入れて明るい住宅に

日差しは熱エネルギーの利用だけではなく採光としても活用できます。時間や季節によって太陽の位置が変わりますので、窓の配置や高さを調整することで、自然光を室内に取り入れる量を調整できます。

日差しが差し込む明るい室内は心地良く、日光を上手に味方につけた住宅にすると省エネで快適な室内になります。

また、パッシブデザイン住宅を考える上では、結露対策についても考えると良いでしょう。住宅によっては、窓辺に結露が発生しやすい建物も多いです。窓辺は外気の影響を受けやすく、室内でも温度が低くなりやすい場所です。

結露が発生するとカビの原因にもなり、健康を害する可能性も出てきます。対策としては、性能の高い窓を採用することで断熱性が高まり、結露を防止することができます。壁や天井、窓の断熱性能を上げることで、住宅全体で結露が発生しにくい家になります。

ニッケンホームでは、省エネと創エネを組み合わせた高性能住宅ZEH(ゼロエネルギーハウス)にパッシブデザインを取り入れ、住み心地が良く経済的にもメリットのある家づくりを提供しています。

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