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一宮市の二世帯住宅|3世代で暮らす家族は約16世帯に1世帯。4つの実例で見る分け方

COLUMN

一宮市の家づくり住まい方二世帯

子どもの家族から「一緒に住まないか」と言われた。あるいは、自分たちが年を重ねる前に、子どもの家族と暮らす形を考えておきたい。二世帯住宅を考え始めるきっかけは、家族によってさまざまです。

一宮市は、国の統計で見ると、3世代で暮らす家族が多い街です。一方で、二世帯住宅と一口に言っても、玄関を1つにするのか2つにするのか、上下で分けるのか左右で分けるのかは、家族ごとに違います。この記事で紹介する4つの家も、分け方によって延床面積が39坪台から61坪近くまで違います。

この記事では、まず国勢調査で一宮市の3世代世帯の数を確かめます。そのうえで、実際に建った4つの二世帯住宅を「どこまで分けたか」の順に並べ、それぞれの家族が何を大切にしたのかを見ていきます。最後に、一宮で親の土地に建てるときに確かめておきたいことを整理します。

一宮は3世代で暮らす家族が多い|約16世帯に1世帯

一宮市の一般世帯151,843のうち、3世代世帯は9,228

令和2年の国勢調査によると、一宮市の一般世帯は151,843世帯で、そのうち3世代世帯は9,228世帯です。割合にすると6.1%、約16世帯に1世帯です。

同じ調査で、愛知県は4.5%、全国は4.2%、名古屋市は2.6%でした。

一般世帯に占める3世代世帯の割合(令和2年)割合
一宮市6.1%
愛知県4.5%
全国4.2%
名古屋市2.6%

一宮市は約16世帯に1世帯が3世代で暮らしていて、名古屋市の約2.4倍の割合です

地域

一般世帯

3世代世帯

割合

一宮市

151,843

9,228

6.1%

愛知県

3,233,126

146,189

4.5%

全国

55,704,949

2,337,703

4.2%

名古屋市

1,119,847

28,568

2.6%

※出典:総務省統計局|「令和2年国勢調査 人口等基本集計」第9-1表
割合は世帯数から計算。3世代世帯は、祖父母・父母・本人・子・孫の直系の世代のうち、三つ以上の世代が同居している世帯(同調査「用語の解説」)

一宮市の3世代世帯の割合は、愛知県の平均より高く、名古屋市の約2.4倍です。

18歳未満の子どもがいる世帯では、約7世帯に1世帯

子どもがいる世帯に絞ると、この割合はさらに高くなります。一宮市で18歳未満の子どもがいる一般世帯は35,097世帯で、そのうち3世代世帯は4,768世帯、13.6%です。約7世帯に1世帯になります。

6歳未満の子どもがいる世帯でも、13,209世帯のうち1,449世帯(11.0%)が3世代世帯です。

※出典:総務省統計局|「令和2年国勢調査 人口等基本集計」第9-1表
割合は世帯数から計算

夫の親と暮らす世帯は、妻の親と暮らす世帯の約3.3倍

誰の親と暮らしているかも、統計から分かります。一宮市で、夫婦と子どもに夫の親(両親またはひとり親)が加わった世帯は4,771世帯、妻の親が加わった世帯は1,438世帯でした。夫の親と暮らす世帯は、妻の親と暮らす世帯の約3.3倍です。

※出典:総務省統計局|「令和2年国勢調査 人口等基本集計」第9-1表
「夫婦,子供と夫の両親から成る世帯」「夫婦,子供と夫のひとり親から成る世帯」と、同じ区分の妻の親の世帯を合計して計算

この数に入らない二世帯住宅もある

この数字を読むときに、気をつけておきたいことがあります。国勢調査の「世帯」は、「住居と生計を共にしている人の集まり」と定められています。

※出典:総務省統計局|「令和2年国勢調査 調査結果の利用案内 -ユーザーズガイド-」用語の解説

つまり、同じ建物に住んでいても、親世帯と子世帯が生計を分けて暮らしていれば、2つの世帯として数えられ、3世代世帯には入らないと読めます。9,228という数は「同じ世帯として暮らす3世代」の数で、一宮市にある二世帯住宅の数そのものではありません。

最初に決めるのは「どこまで分けるか」|4つの実例を並べる

4つの家の分け方を並べると

二世帯住宅を考えるとき、まず家族で話し合っておきたいのが、親世帯と子世帯の暮らしを、どこまで分けるかです。玄関を1つにするのか2つにするのか、上下の階で分けるのか、左右で分けるのか。

ここでは、ニッケンホームで実際に建った4つの二世帯住宅を、分けていない順に並べます。

4つの実例を、分けていない順に並べると

完全共用型

延床 39.16坪

名古屋市中村区H様邸

ページの表記は「完全共用型の二世帯住宅」

玄関1つ・上下で分ける

延床 42.9坪

春日井市Iさん

1階はお父様、2階は子世帯

玄関2つ・上下で分ける

延床 46.5坪

一宮市Nさん

玄関ドアを親世帯と子世帯で分け、2階が子世帯

完全独立型・左右で分ける

延床 60.98坪

長久手市N様邸

1階は行き来でき、2階は離す。玄関は3つ

この4つの実例では、分ける部分が増えるほど、延床面積も大きくなっています

実例

分け方

延床面積

敷地面積

名古屋市中村区H様邸

完全共用型

39.16坪

80.65坪

春日井市Iさん

玄関は1つ、1階と2階で分ける

42.9坪

70.0坪

一宮市Nさん

玄関を2つにして、1階と2階で分ける

46.5坪

49.7坪

長久手市N様邸

完全独立型、左右で分ける

60.98坪

94.74坪

※出典:ニッケンホーム|施工事例「自然と暮らすパッシブデザインの家」「二世帯が気兼ねなく暮らせる家」/SUUMO注文住宅|ニッケンホームの建築実例(春日井市Iさん・一宮市Nさん)

いちばん分けない形|名古屋市中村区H様邸の完全共用型

4つの中でいちばん分けていないのが、名古屋市中村区のH様邸です。ページでは「完全共用型の二世帯住宅」と紹介しています。延床面積は39.16坪で、4つの中でいちばんコンパクトです。

名古屋市中村区H様邸の外観

名古屋市中村区H様邸。道路側は窓を少なくして、住まいのプライベートを守っています

施工事例

名古屋市中村区H様邸|都市部の敷地で、完全共用型の二世帯住宅

道路に面した都市部の敷地で、家の中のプライバシーと明るさを両方確保したい。この家は、道路側の窓を少なくして住まいのプライベートを守り、南側は窓の位置を工夫して光をたっぷり取り込んでいます。ページでは「完全共用型の二世帯住宅」と紹介している家です。リビングには畳を取り入れ、くつろげる場所にしています。

建築種別 2階建て
延床面積 129.24㎡(39.16坪)
敷地面積 266.61㎡(80.65坪)
年間光熱費 31.78万円 → 18.75万円(41%減)

この事例を見る  ›

※出典:ニッケンホーム|施工事例「自然と暮らすパッシブデザインの家」
年間光熱費は事例ページに掲載している試算値で、一般的な省エネ基準の家との比較です。太陽光発電などの再生可能エネルギー分は除いています

4つの家の延床面積は、39坪台から61坪近くまで

4つの実例を並べると、延床面積は39坪台から61坪近くまで広がります。この4つでは、分ける部分が多い家ほど、延床面積も大きくなっていました。

これは4つの実例を並べた結果で、二世帯住宅の広さがいつもこうなるという意味ではありません。それでも、どこまで分けるかを考えるときに、広さの目安として比べる材料になります。

玄関は1つ、フロアで分ける|春日井市Iさん

1階はお父様、2階は子世帯

春日井市のIさんの家は、お父様と、Iさん夫婦とお子さん1人の二世帯住宅です。Iさんが希望したのは、玄関は1つでも、お互い気を遣わずに暮らせる二世帯住宅でした。

春日井市Iさんの二世帯住宅の外観

春日井市Iさんの家。玄関は1つです

1階はお父様の住まいです。釣りや模型など趣味の多いお父様のために、ダイニングの脇にホビールームのような納戸を設けています。2階は子世帯の住まいで、LDKを起点に、すべての部屋と水回りへ行ける間取りです。

※出典:SUUMO注文住宅|ニッケンホームの建築実例(春日井市Iさん)

外の生活空間も、上下で分けた

2階のリビングは、人工芝を敷いた広いバルコニーにつながっています。Iさんは、このバルコニーを庭のように使えるので、室内だけでなく外の生活空間も上下の階で分けられたと話しています。

2階の子世帯のLDKと人工芝のバルコニー

2階の子世帯のLDK。人工芝のバルコニーにつながる

子世帯のキッチンは、2階の一部を張り出させて広げています。ダイニングのはしごの先はロフトになっていて、子どもにとっては秘密基地のような場所です。

ロフトへのはしごがあるダイニング

ダイニングのはしごの先はロフト

シューズクローク

玄関のシューズクローク

「近すぎず遠すぎず」の距離感

住み始めてからの感想を、Iさんは次のように話しています。

近すぎず遠すぎず。そんな絶妙な距離感で逆に会話も増えたと思います。

※出典:SUUMO注文住宅|ニッケンホームの建築実例(春日井市Iさん)

玄関を1つにしても、住まいの階を分けることで、お互いの暮らしを保ちながら顔を合わせる機会をつくれる。延床42.9坪で、それを形にした家です。

玄関を分けて、フロアで分ける|一宮市Nさん

土地を買って新しく建てるか、実家を建て替えるか

一宮市のNさんの家は、ご両親と、Nさん夫婦とお子さん1人の二世帯住宅です。

家づくりを考え始めたとき、Nさん夫婦が迷っていたのは、土地を買って新しく家を建てるか、実家を二世帯住宅に建て替えるかでした。当社は不動産仲介部門の情報を使って、それぞれの場合の費用を具体的に示し、比べられるようにしました。

※出典:SUUMO注文住宅|ニッケンホームの建築実例(一宮市Nさん)

玄関ドアは親世帯と子世帯で別、2階が子世帯のLDK

黒い外観に、赤と青の2つの玄関ドアが並んでいます。玄関ドアを親世帯と子世帯で分けることで、それぞれのプライバシーを守れる間取りにしました。

一宮市Nさんの二世帯住宅の外観。赤と青の玄関ドア

一宮市Nさんの家。赤と青の玄関ドアで、親世帯と子世帯の入口を分けています

赤い扉の玄関を入ると、すぐに階段があり、2階の子世帯へ上がります。2階は子世帯の住まいで、白と黒でまとめたLDKがあります。

赤い玄関ドアと階段

赤い扉の玄関から、階段で2階の子世帯へ

2階のホール

2階のホール

2階の子世帯のLDK

2階の子世帯のLDK。白と黒でまとめています

約50坪の敷地を、廊下をつくらずに使い切る

敷地は49.7坪です。ダイニング・キッチンの戸の先をすぐ洋室にするなど、廊下をつくらない設計にすることで、限られた敷地の面積をできるだけ部屋に回しています。

上の階の水の音にも配慮した

親世帯と一緒に住む家なので、夜中の水の音などの生活音が気にならないように、間取りを考えています。子世帯が2階に住む場合、2階の水回りの音が下の階に届くことがあるため、その配置にも気を配りました。

※出典:SUUMO注文住宅|ニッケンホームの建築実例(一宮市Nさん)

延床46.5坪で、上下で分ける暮らしに、玄関の独立を加えた家です。

左右に分けた完全独立型|長久手市N様邸

3人の要望を1つの家にまとめる

長久手市のN様邸は、4つの中でいちばん分けた、完全独立型の二世帯住宅です。延床面積は60.98坪あります。

この家づくりでは、家族それぞれに要望がありました。ご主人は長男で、実家の土地を生かして両親と一緒に住みたいと考えていました。奥様は、一緒に住むこと自体はよいけれど、できれば完全に独立した形がよいと希望していました。自営業のお父様は、音が出る仕事のための仕事場が必要でした。そしてお母様は、長く住んだ思い出のある家を壊すことに不安がありました。

長久手市N様邸の外観。真ん中が平屋になっている

長久手市N様邸。左右の2階建ての間、真ん中だけが平屋です

※出典:ニッケンホーム YouTube|【写真でルームツアー】完全分離二世帯×トリプル断熱の快適な暮らし

真ん中を平屋にして、仕事場と玄関をまとめた

外観は、2階建ての2つの棟の間、真ん中だけが平屋になった形です。お父様の仕事場は音が出るため、住まいの部分とくっつけたくないという希望がありました。そこで真ん中に、仕事場や玄関など、ある程度音が出ても気にならない場所をまとめています。

玄関は3つあります。左が子世帯の玄関、右側の奥に、親世帯の住まいの入口と、お父様の仕事場の入口があります。子世帯の玄関は広めにとって、外遊びの道具を奥にしまえるようにし、帰ってすぐ洗面とトイレに行ける動線にしました。

3つの玄関ドア

玄関は3つ。左が子世帯、右の奥が親世帯の住まいと仕事場の入口

親世帯のLDK

親世帯のLDK

子世帯のLDK

子世帯のLDK。LDKは世帯ごとにあり、床の色も家具の雰囲気も違います

1階は行き来でき、2階は離す

完全独立型ですが、あくまで二世帯住宅なので、1階は行き来できるようにしています。一方で、音の問題を小さくするために、2階は離して設計しました。お互いが気兼ねなく暮らしながら、ときには皆で集まれる家です。

施工事例

長久手市N様邸|真ん中を平屋にして、左右に分けた完全独立型の二世帯住宅

実家の土地で両親と暮らしたい、でも生活はできるだけ分けたい。この家は、二世帯それぞれの要望を1つにまとめるために、何度も打ち合わせを重ねました。完全独立型ですが1階は行き来できるようにし、音の問題を小さくするために2階は離して設計しています。お互いが気兼ねなく暮らしながら、ときには皆で集まれる家です。

建築種別 2階建て
延床面積 201.23㎡(60.98坪)
敷地面積 313.19㎡(94.74坪)
年間光熱費 25.99万円 → 16.63万円(36%減)

この事例を見る  ›

※出典:ニッケンホーム|施工事例「二世帯が気兼ねなく暮らせる家」
年間光熱費は事例ページに掲載している試算値で、一般的な省エネ基準の家との比較です。太陽光発電などの再生可能エネルギー分は除いています

周りの家への音にも配慮した

仕事場の音は、家の中だけでなく、近所への影響も気になるところでした。この家は外張り断熱に加えてパワーボードの外壁を使っていて、周囲に音が漏れにくいつくりになっています。

※出典:ニッケンホーム YouTube|【写真でルームツアー】完全分離二世帯×トリプル断熱の快適な暮らし

一宮で親の土地に建てる前に確かめること

一宮市は、市域の66.6%が市街化調整区域

二世帯住宅では、親の土地に建てることを考える家族もいます。長久手市N様邸は実家の土地を生かした家で、一宮市Nさんも実家の建て替えを考えていました。一宮で親の土地に建てる場合、先に確かめておきたいのが、その土地が市街化調整区域かどうかです。

一宮市は、都市計画区域11,382haのうち7,580ha、66.6%が市街化調整区域です。

※出典:一宮市|「1.市街化区域及び市街化調整区域」

調整区域では、建てるのに市の許可が必要

一宮市は、市街化調整区域について次のように説明しています。

市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域として指定されており、土地利用に関して厳しい私権の制限が加わっています。建築物を建築する場合は、都市計画法に基づく許可が必要となります。

※出典:一宮市|「市街化調整区域には自由に家が建てられないと聞きました。」

親の土地であっても、市街化調整区域にある場合は、自由に家を建てられるわけではありません。

子や孫が結婚して世帯を持つ場合の基準がある

一宮市は、条例で、市街化調整区域の大規模な既存集落に自己用住宅を建てられる基準を定めています。申請できる人として、その集落に30年以上住んでいる人のほか、30年以上住んでいる人の子や孫で、結婚して新しく独立した2人以上の世帯を持つ人が挙げられています。あわせて、今の住まいが過密・狭小であることなどの事情も条件になっています。

敷地は200㎡以上500㎡未満で、接している道路の幅が4m以上あることなど、土地にも条件があります。

※出典:一宮市|「都市計画法に基づく開発行為等の許可の基準に関する条例について」

この基準は、子や孫の世帯が自分たちの住宅を建てる場合のものです。親の家を二世帯住宅に建て替える場合にどう扱われるかは、市に確かめる必要があります。

詳しくは、市の建築指導課に確かめる

市街化調整区域での建築の許可基準は、市が「許可基準等詳細については、建築指導課開発審査グループにご確認ください」と案内しています。親の土地に二世帯住宅を建てたいと考えたら、計画を固める前に市に確かめておくと安心です。

まとめ|分け方は、家族が「どこで顔を合わせたいか」から決める

一宮市は、3世代で暮らす家族が約16世帯に1世帯、18歳未満の子どもがいる世帯では約7世帯に1世帯と、愛知県の平均より多い街です。

二世帯住宅で最初に決めるのは、どこまで分けるかです。今回の4つの実例では、玄関を1つにして上下で分けた春日井市Iさんの家は延床42.9坪、玄関を2つにした一宮市Nさんの家は46.5坪、左右に分けた長久手市N様邸は60.98坪でした。分ける部分が多い家ほど、延床面積も大きくなっていました。

どの形がよいかは、家族によって違います。「玄関で顔を合わせたい」「ダイニングで一緒に食事をしたい」「普段は別々で、ときどき集まれればいい」。家族がどこで顔を合わせたいかを話し合うと、分け方が決まり、必要な広さが見えてきます。そして親の土地に建てるなら、その土地が市街化調整区域かどうかを先に確かめてください。

当社は1979年の創業から45年以上、3,800棟以上の住宅に関わってきました。家づくりの相談は無料で、土地の探し方やローンの組み方、間取りやデザインのことまで相談できます。

※出典:ニッケンホーム|「会社案内」「注文住宅・新築に関するQ&A」

一宮のエリアごとの暮らしやすさは一宮市の住みやすさで、平屋を選ぶときの広さの考え方は一宮市の平屋で紹介しています。