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STORY OF A HOME / K FAMILY

家の中で凍える生活、から。仲間が集まる平屋へ。

設計担当 森 大介

設計担当 / Daisuke Mori

森 大介

「何気ない会話から、要望の奥にある理想を見つける」

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築60〜70年の古い家では、冬は家の中でもダウンジャケットを着て過ごしていました。お一人で住むための建て替え。休みの日に仲間とサッカー観戦をしたい、洗濯物は外で干したい。やりたいことがはっきりしていたK様の家づくりを、設計担当・森への聞き取りからご紹介します。

PROLOGUE

家の中でも、ダウンジャケット。

K様が住んでいたのは、築60〜70年ほどの、かなり古い家でした。メンテナンスもあまりされておらず、断熱性も気密性もまったくない状態です。冬は本当に寒く、家の中でもダウンジャケットを着て過ごしていました。気密性がまったくないので、暖房をつけても効きはあまり良くありませんでした。もう、建て替えないと住めない。そんな家でした。

建て替えを急いだ理由は、もうひとつあります。ご年齢を考えると、住宅ローンを借りるなら今。家の古さと合わせて、早く動かなければ、という思いが大きかったと、森は振り返ります。いつまでに住み始めたい、何歳までに返し終えたい、という具体的な期限があったわけではありません。それでも、「今」動く理由は十分にそろっていました。

始まりは、ニッケンホームへの資料請求です。設計担当の森が資料をご自宅に届けに行くと、あいにくのお留守。資料だけを置いて帰り、あらためて電話で連絡を取って、お話を聞く段取りをつけました。実際にお会いして、森がまず聞いたのは、ニッケンホームを何で知ったのか、そしてなぜ家を建てたいのかという根本のところです。K様の答えは、知り合いがニッケンホームで働いていること、そして昔からテレビCMで耳にしていたこと。K様はそれまで、家づくりについて詳しく調べたことはありませんでした。そこで森は、具体的な家づくりの流れから説明しました。K様は素直に「あ、そうなんですね」と聞いてくださいました。

K様の希望は、はっきりしていました。

  • 平屋にする
  • 部屋は1つ
  • 休みの日には友人を集めて、お酒を飲みながらサッカー観戦をしたい
  • 今の家にあるお仏壇を、新しい家にも持っていく

住宅会社を比べるとき、K様が外せないとしていたのは2つ。平屋で建てられること、そして暖かさです。室内の環境を、K様はとても気にしていました。ほかの住宅会社とも比べていたようですが、最後にニッケンホームを選んだ決め手は3つでした。金額と性能のバランスが良いこと。知り合いのニッケンホームの社員がとてもいい人で、信頼できたこと。そして、森の提案が良く、コミュニケーションがとても取りやすかったことです。

01 REBUILDING

広すぎる土地を、半分にする。

今回の家づくりは、もとの家と同じ土地での建て替えです。住み替えやリフォームの話は、最初から出ませんでした。

ただ、K様には土地について、最初から相談していたことがありました。もともと持っていた土地は150坪ほど。管理しきれない、広い敷地です。「売却できないか」。K様からのその相談を受けて、土地の約半分を売り、その資金を建築費に充てることにまとまりました。

売却の窓口になったのは、ニッケンホームの不動産部門です。とはいえ、どこまでを売ればいいかは、K様の家の間取りが決まらないと分かりません。そこで先に間取りを確定し、建物の配置も決めてから、残りの土地を売りに出しました。

土地を手放すことに、K様の迷いはなかったように森は感じています。最初から、敷地の管理にはかなり苦労していると聞いていました。むしろ、せいせいした、という印象を森は受けました。

どこまで売るかを決めるとき、森が提案したのは、平屋がぎりぎり建つだけを残すのではなく、多少の余裕を持たせた方がいい、ということでした。もっと売って建築資金に回したい、という気持ちは、K様にはまったくなかったと森は感じています。人の意見をよく取り入れるK様は、この提案もそのまま素直に受け入れてくださいました。残した余裕は、友人が遊びに来たときの駐車スペースと、少しの庭。休みの日に友人を集めたい、というK様の希望は、土地の残し方にも生きています。

浸水についてはハザードマップで確認し、問題のないエリアでした。地盤調査の結果も、改良工事は不要でした。

K様邸の外観
古い家からの建て替えで生まれた、K様邸。

02 SEPARATE ROOMS

寝室とLDKを、きっちり分ける。

K様が最初に思い描いていたのは、ワンルームのようなLDKに寝室がくっついている間取りでした。

けれど、K様には「休みの日に友人を集めたい」という希望があります。森はこう話しました。「それだと、ご友人が来たときに、ちょっとしんどくないですか」。そして、寝室とLDKをきっちり分ける間取りを提案しました。K様の返事は、「その方がいいね」。この一言は、森にとって非常に印象に残っています。

LDKの横には、もうひとつ大事な場所があります。今の家から持っていくお仏壇のための仏間です。まず仏間の位置を決め、その手前を一段上がったタタミコーナーにしました。小上がりにすることで、空間に広がりが出る。これも森からの提案です。

ダイニングとキッチン
寝室と分けた、仲間が集まるLDK。

03 A LOFT

階段より、リビングの広さを。

K様は、今あるものをしまうというより、暮らしていくうちに、何かしらものが増えていくと考えていました。そのためのしまう場所がほしい。そこで森が提案したのが、LDKの上のロフトです。

森は、はしごの上り下りがかなり大変なこともお伝えし、最初は固定の階段を提案しました。ところがK様は、ロフトを使う頻度はそれほど高くないつもり。階段のスペースはいらない、その分リビングを広くしたい、というのがK様の考えでした。こうして、ロフトにははしごで上がる今の形になりました。

LDKとロフトのはしご
階段のかわりに、はしごでロフトへ。

04 DRYING OUTSIDE

洗濯物は、どうしても外で。

洗濯について、森は最初、室内で干すのはどうかとお話ししました。けれどK様には、外で干したいという強い気持ちがありました。はっきりとではありませんが、外で干して取り込んだときの洗濯物の匂いが好きだったのでは、と森は記憶しています。

そこで森が提案したのが、雨の日でも外でしっかり洗濯物が干せる土間です。K様の「外で干したい」を、天気に左右されずにかなえる形にしました。

外の洗濯スペース
雨の日でも、外で干せる土間。

05 PRIORITIES

キッチンと、大きな太陽光発電。

お金をかけたのは、K様の好きなことと、ご希望のところです。料理がお好きなK様のために、キッチンはグレードアップしました。屋根には大容量の太陽光発電。これはK様からのご希望です。家づくりの時期は、ちょうど電気代が値上がりしたころと重なっていて、K様はかなり不安を感じていました。「太陽光をたくさん載せて、電気代を気にしない家にしたい」。それがK様の考えでした。ニッケンホームでは太陽光発電をかなり手頃に載せられることもあり、とても満足していただいています。

もうひとつ、K様が望んでいたのが「断熱性を上げたい、暖かい家にしたい」ということです。打ち合わせでは、K様から「断熱等級は、どれくらいあった方がいいのか」と質問がありました。森がすすめたのは、断熱等級6。HEAT20 G2の温熱環境や室温について根拠をお見せして、K様に納得していただきました。

反対に、抑えたところはあまりありません。コンパクトな平屋ですが、お一人で暮らすには十分な広さを取ることができました。

熱の逃げにくさを、基準と比べる
UA値[W/(㎡・K)]。小さいほど熱が逃げにくい。UA値だけの比較で、認定・適合を示すものではありません。

06 LIFE IN THE NEW HOME

大画面で、仲間とスポーツ観戦。

点検でうかがって住み心地をたずねると、K様はとても喜んでくださいました。リビングにあるエアコン1台で、夏は涼しく、冬は暖かい。それが家じゅうに行き渡っています。冬の点検でうかがったとき、K様はもうダウンジャケットなど着ておらず、かなりの薄着で過ごしていました。太陽光発電も大容量で載っているので、電気代をまったく気にせず暮らせるようになったことも大きい、とK様は話しています。

そして休みの日。大画面のモニターでスポーツ観戦をしながら、友人とお酒を飲んで楽しんでいます。打ち合わせで話していた夢が、そのまま実現しました。

LDKとタタミコーナー
寝室と分けたLDKに、休みの日は仲間が集まります。

広すぎた土地の半分を手放して、建てる資金に。家の中でダウンジャケットを着ていた寒さには、断熱等級6。電気代の値上がりへの不安には、大容量の太陽光発電。友人が来てもしんどくない、寝室と分けたLDK。階段のかわりに選んだ、リビングの広さ。雨の日でも外で干せる土間。K様が「こうしたい」と決めていたことが、一つひとつ形になっています。

設計担当・森 大介から

「お一人でお住まいですけれども、ご自分のやりたいことが明確になっていて、それを完全にかなえられた住宅かなと思います。最初はワンルームのようなLDKに寝室がくっつくイメージを持たれていましたが、それだとご友人が来たときにしんどくないですか、とお話しして、寝室とLDKをきっちり分ける提案をしました。『その方がいいね』と言っていただいたことは、非常に印象に残っています。」

今伊勢町2階建てモデルハウスの室内

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写真で気になった暮らしを、今度は、実際の住まいで。

広さの感じ方、家事の動線、素材の手ざわり。
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