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STORY OF A HOME / W FAMILY

結露のアパートから、収納たっぷりの平屋へ。

設計担当 中尾 新一郎

設計担当 / Shinichiro Nakao

中尾 新一郎

「土地の形を生かして、予算内で理想の家を」

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「窓の結露がひどくて、朝起きるのがつらい」。アパート暮らしの奥様の、そんな悩みを抱えての家づくりです。奥様のご実家の土地に、ご主人の希望で平屋を。勾配天井とロフトで収納を増やし、LDKには奥様の仕事場を。壁には、ご主人のギターを。その家づくりを、設計担当・中尾への聞き取りからご紹介します。

PROLOGUE

結露で、朝起きるのがつらい。

W様ご家族は、ご夫婦と3歳ぐらいのお子さんの3人。それまではアパートに住んでいました。収納が足りない。部屋が手狭。そして何より、冬がとても寒い。「窓の結露がひどくて、朝起きるのがつらい」。奥様は、そう話していました。特につらかったのは、脱衣場とキッチンの寒さです。

家づくりを考え始めたのは、2018年ごろ。お子さんが大きくなってきて、良い住環境を与えてあげたい。仕事と趣味を充実できる家が欲しい。アパート住まいをいつまでも続けても家賃がもったいない、というご主人の考えもありました。いつまでに、という期限は特にありませんでした。

ご家族がこの家に求めていたのは、次のことです。

  • 結露と寒さに悩まない家
  • 土地を活かした平屋(ご主人の希望)
  • 平屋でも、たっぷりの収納(奥様の希望)
  • 在宅の仕事ができる、奥様の仕事場
  • ご主人が、趣味のギターを楽しめる家
アパートで困っていたことと、この家の比較図。アパートでは窓の結露、脱衣場とキッチンの寒さ、収納不足と手狭さ、家でギターを弾けないこと。この家では高気密高断熱で結露のない家、部屋の中の温度が均一、勾配天井とロフトでたっぷり収納、壁にギターをかけて家で演奏
アパートで困っていたことと、この家(説明用のイメージ図)。

01 CHOOSING A BUILDER

「今の寒い家を、解決しますよ」

ニッケンホームを知ったのは、以前ニッケンホームに在籍していたスタッフが、ご家族の知人だったことがきっかけです。

住宅会社は、2〜3社を比べました。会社を選ぶとき、ご家族が条件として話していたのは断熱性能のことです。決め手は、価格と性能のバランス。数値や住宅性能へのこだわりが感じられたこと、そしてモデルハウスでその性能を体感できたことが、大きな決め手になりました。

最初のヒアリングで、中尾は今のお悩みを伺いました。窓の結露。脱衣場やキッチンの寒さ。それなら、高気密高断熱の家で解決できます。中尾はそうご提案しました。「今の寒い家を、解決しますよ」。奥様は「やっぱりそうなんだ!」と納得された様子で、とても喜んでくださいました。

結露と寒さについては、中尾からこうお話ししました。いまのペアガラスなら、結露には十分対策が取れること。暑さ寒さも、部屋の中の温度が均一になるので、つらい思いをしなくて済むこと。

02 ONE STORY

土地があるなら、平屋に。

建てたのは、奥様のご実家の土地です。

平屋は、ご主人の希望でした。最初の打ち合わせで、「平屋で考えている」と話していました。2階建てにするより、平屋で済ませられるだけの土地の広さがあるなら、平屋がいい。2階建てと迷うことは、特にありませんでした。平屋にするかどうかで、ご夫婦の意見が分かれることはありませんでした。

前の道路が狭いため、道路後退(セットバック)する必要がありました。中尾は最初の打ち合わせで敷地を確認し、そのことをご家族にお伝えしています。ご家族も、もともとご存じでした。そのうえで、配置を決める前に、セットバックした分を引いても平屋が敷地に収まるかを確かめました。建てたあとで困らないようにするためです。道路後退の手続きや地盤調査は、すべてニッケンホームで行いました。地盤改良はしていません。調査の結果も、中尾からご家族にお伝えしています。

道路後退をしても平屋が収まるかの説明図。狭い前面道路に面した奥様のご実家の土地で、セットバックした部分を除いた内側に平屋を収める。最初の打ち合わせで敷地を確認、道路後退をご家族にお伝え、配置を決める前に収まるかを確認、手続きと地盤調査はニッケンホームで行い地盤改良はなし
道路後退(セットバック)をしても、平屋が収まるか(説明用のイメージ図)。

03 MORE STORAGE

平屋でも、収納をたっぷりと。

アパートで収納に困っていた奥様には、平屋でも、多くの収納を取りたいという思いがありました。勾配天井とロフトをつけたい。奥様からは、最初の打ち合わせの時点で、そう話がありました。「ぜひやりたい」。それが、奥様からのご要望でした。平屋なので、収納のために家を横に広げるのは難しい。そこで、小屋裏に収納をつくる計画でした。ほかの案は出ず、勾配天井とロフトの一択です。

ロフトにしまっているのは、趣味のギターやCDなどの音楽関連のもの、お子さんとの思い出のもの、季節ものなど。収納するものが多いご家族にとって、計画の段階から、収納を確保できることをとても喜んでくださいました。実際に住んでからも、使い勝手が良く満足されています。

良いところと一緒に、中尾がお伝えしたこともあります。勾配天井は、天井のほうから暖まるので、部屋が暖かくなるまでに少しタイムラグがあること。ただ、一度温まればそれが続くので、特に不便はないこと。ロフトは、平面での収納に比べると、上がり下がりがあること。お二人はそのこともご存じで、特に問題はないと、そのまま話が進みました。

ロフト。ギターケースやCD、お子さんの物などをしまっている
勾配天井を活かした、ロフト。

04 THE EXTERIOR

外はシックに、中はナチュラルに。

外観は、ご主人の希望でした。かっこいい外観にしたい。金属の感じが好き。黒と金属という組み合わせは、最初からご要望としていただいていました。金属サイディングは、メンテナンス性に優れていることも選んだ理由です。

柄は、ご予算も含めてご提案していくなかで決まりました。最初は予算を考えて、定番の細かい凹凸があるデザインでいこうと考えていました。

ところが、予算的にもう少しいけそうだとわかります。ご主人は、そこで一度悩まれました。背中を押したのは、奥様の「せっかくだから、こだわったら?」という言葉です。

そこからストライプを見て、幅の広い柄が好みに合っていると感じられました。より個性とかっこよさを求めるなら、とニッケンホームからご提案したのがラップ調です。それで決まりました。

外はシックに、中はナチュラルに。外と中で雰囲気を変えたのは、奥様の希望です。

どこかを削って抑えたところはありません。特にお金をかけたのは、ロフトと、このラップ調の金属サイディングが特徴的な外観です。ロフトは、収納力を高めた家にしたい、という思いからでした。

黒と金属、ラップ調の金属サイディングの平屋の外観
黒と金属、ラップ調の外観。

05 WORK IN THE LDK

リビングとつながる、奥様の仕事場。

LDKには、奥様の仕事場があります。在宅で、パソコン作業が中心のお仕事です。印刷もするので、コピー機を置くスペースも欲しい、というご要望でした。限られたスペースを上手に活かすように設計しています。

仕事の合間に、家事もできる場所がいい。そのご希望から、独立した部屋にはせず、LDKの中に緩やかに空間を分けて配置しました。

LDKとつながる奥様の仕事場
リビングとつながる、奥様の仕事場。

06 MUSIC AT HOME

家で、ギターを弾ける。

ご主人の趣味は、ギターです。アパートでは、家で演奏することができませんでした。

お気に入りのギターを、壁にかけたい。それが、ご主人のご要望でした。かける位置は、家具の配置などと合わせて打ち合わせしながら決め、壁の下地を調整しています。

音については、周りが奥様のご実家なので、あまり気にしなくてよい環境でした。

LDKの壁にかけたご主人のギター。奥にロフトとダイニング・キッチン
壁にかけた、ご主人のギター。

07 AFTER MOVING IN

「結露がなくなった」。

完成から半年ほどたったころ、訪問した際に、玄関先で奥様が話してくださいました。「以前住んでいたアパートと比べて、結露は全くなくなりました」。結露がなくなって快適になり、掃除も楽になりました。

奥様の仕事場も、テレワークで活用されていて、とても快適に使われています。ご主人は、アパートではできなかったギターを存分に弾けるようになり、日々が充実しています。

結露で朝起きるのがつらかったアパートから、結露のない平屋へ。奥様のご実家の土地の広さを活かした、ご主人の希望の平屋。奥様が提案した勾配天井とロフト。黒と金属に、ラップ調を選んだ外観。仕事の合間に家事もできる、奥様の仕事場。壁にかけたギターを、家で存分に弾けること。W様邸には、こうした一つひとつの判断がつながっています。

ナチュラルな内装のダイニング・キッチン
ナチュラルな内装のダイニング・キッチン。

設計担当・中尾 新一郎から

この家の土台になったと中尾が振り返るのは、2つです。最初のヒアリングで、今の寒い家を解決すると伝えたこと。奥様の勾配天井とロフトのご希望を、そのまま形にしたこと。
中尾が気を配ったのは、ロフトや収納、仕事場など、ご要望にきちんとご満足いただける状態になっているかどうかでした。家にいる時間が長くなるご家庭で、快適に住んでいただける家になっているのではないか、と振り返ります。

今伊勢町2階建てモデルハウスの室内

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写真で気になった暮らしを、今度は、実際の住まいで。

広さの感じ方、家事の動線、素材の手ざわり。
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