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STORY OF A HOME / G FAMILY

狭いリビングのアパートから、平屋風の大空間へ。

設計担当 中尾 新一郎

設計担当 / Shinichiro Nakao

中尾 新一郎

「土地の形を生かして、予算内で理想の家を」

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家族4人で暮らした、リビングの狭いアパート。夏は特に暑く、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない。お子さん2人が進学で遠方へ行ったのを機に、ご夫婦が考えたのは、2人の暮らしを中心にした平屋でした。けれど、平屋では間取りが入りきらない。そこで選んだのが、一部だけを2階に入れる「平屋風」の家です。その家づくりを、設計担当・中尾への聞き取りからご紹介します。

PROLOGUE

リビングが狭くて、窮屈。

G様ご家族は、アパートで暮らしていました。お子さん2人が大学生になるまで、家族4人で。狭いながらも、なんとかやってきた住まいです。リビングは狭くて、家族がみんなで集まるとなかなか窮屈。冬は寒く、夏は暑い。特に夏は、エアコンをつけてもなかなか涼しくなりませんでした。

転機は、お子さん2人が進学で遠方へ行ったことでした。夫婦2人だけの家を考えられるなら、せっかく空いている土地があるから、平屋でも建てよう。そんな流れで、家づくりが始まりました。アパートに住み続けるのでは家賃がもったいない、という思いもありました。

考え始めたのは2019年ごろ。2020年くらいまでには建てたい、というご希望でした。

アパートの暮らしとこの家の比較図。アパートは家族4人でリビングが狭く窮屈、夏が特に暑くエアコンをつけても涼しくならない、冬も寒い、お子さん2人が進学で遠方へ。この家は勾配天井の広いリビング、高断熱で夏は涼しく冬は暖かい、ご夫婦の暮らしは1階で完結、2階は帰ってくる子どもたちの部屋
アパートの暮らしと、この家(説明用のイメージ図)。

01 CHOOSING A BUILDER

暑さを解消できる家を、探して。

ご家族が住宅会社に求めていたのは、まず、暑さを解消できる高断熱の家であること。そして、平屋やバリアフリーの取り組みが豊富な会社であることでした。

武豊町という地域柄、そうしたこだわりを持った会社は多くありません。施工エリアとして対応している会社を探したところ、たどり着いたのがニッケンホームでした。断熱に力を入れていることは、ホームページを見てご存じでした。ほかの住宅会社とは、特に比べていません。決め手は、コストパフォーマンスと性能の良さでした。

ご家族が「これだけは」と考えていたのは、太陽光発電を載せて、売電をしっかりすること。そして、老後も暮らしやすい間取りです。

最初の打ち合わせで、中尾はこう伺いました。「広さについて、今は何かお困りでしょうか」。ご主人は待っていたように、「とにかくリビングを広くしたい」と話してくださいました。

02 DREAMING OF ONE STORY

2人の暮らしなら、平屋に。

建てたのは、ご主人が相続した土地です。

平屋は、ご主人と奥様、2人の考えでした。老後の暮らしを視野に入れたい。お子さんたちが遠方へ進学したことで、戻ってくる可能性は少なくなった。2人だけの暮らしを中心に考えられるようになったことで、平屋が候補になりました。2階に上がらなくても、1階だけで生活が完結する。そんな暮らしへの憧れです。

建てる前には地盤調査を行い、その結果、地盤改良は不要とご家族にお伝えしました。長く住んでいた土地だったこともあり、浸水について特に心配はされていませんでした。

G様邸の外観
平屋風の外観。

03 A ONE-AND-A-HALF STORY HOME

「そういうやり方もあるんだね」。

ところが、第1回のヒアリングのあと、プランを作っている中で分かったのは、平屋では必要な間取りがすべて入りきらない、ということでした。

土地の広さから、難しいかもしれないことは、ご家族も考えていました。それでも、お伝えしたときには、やはり少し残念な表情をされていました。

そこで中尾が提案したのが、「平屋風」の家です。一部だけを、2階に入れる。普段は1階で暮らし、2階は、たまに帰ってくるお子さんたちが使う部屋にする形です。お話しすると、ご家族の表情が明るくなりました。「そういうやり方もあるんだね」と、驚かれていました。

その日は、一度持ち帰って考えられました。気にされていたのは、2階にトイレをつけるかどうか。そして、2階の居室の天井が一部斜めになっても問題ないか、ということです。2階のトイレは、お子さんたちが帰ってくる頻度が少なく、掃除の手間だけがかかるため、つけないことにしました。

次の打ち合わせで、プラン図を見たご主人が「これいいね」。決め手は3つありました。夫婦2人だけなら、1階でちゃんと生活が完結できる間取りだったこと。奥様が希望していた、回遊型の家事動線が確保できていたこと。そして、子どもたちがたまに帰ってきても泊まれる部屋を確保できていたこと。奥様も納得され、平屋風に決まりました。

平屋風に決まった3つの理由の説明図。平屋では入りきらない、平屋風を提案、持ち帰って検討、これいいね。理由は1階で完結、奥様が希望した回遊型の家事動線、帰ってくる子どもの部屋を2階に
平屋風に決まった、3つの理由(説明用のイメージ図)。

04 HIGH CEILING

勾配天井の、広いリビング。

リビングの勾配天井は、中尾の提案です。ヒアリングを重ねるなかで、より広いところへのご主人の希望がとても強いことを感じ取っていました。狭いアパートで暮らしてきたからこその思いです。

この家で予算をかけたのも、この勾配天井でした。費用をお伝えしたときは、予想より安価で、安心された様子でした。勾配天井、回遊動線、1階で完結できる生活空間。それが実現できたことで、実質的には平屋の暮らしを、平屋を建てるより費用を抑えた形でかなえています。

良いところと一緒に、中尾がお伝えしたこともあります。冬は、暖房が天井のほうから暖まるので、部屋が暖かくなるまでに少しタイムラグがあること。ただ、一度温まってしまえば、高い断熱で暖かい暮らしが続くこと。

勾配天井のLDK
勾配天井で、広々としたリビング。

05 ROOMS UPSTAIRS

2階は、帰ってくる子どもたちのために。

2階の洋室は、子どもたちがたまに帰ってきたときに泊まれる部屋です。だから、広さもそこまでなくていい。天井が一部斜めになっていても、十分です。

2階には、フリースペースもあります。読書をしたり、少しまったりしたりするための場所です。

2階から吹抜越しに見下ろしたリビング
2階から、吹抜越しにリビングを見下ろす。

06 INSULATION AND SOLAR

断熱と、11キロの太陽光発電。

アパートの寒さと暑さについては、断熱を高めることをおすすめしました。断熱を高めれば、電気の使用量を抑えられる。電気を使わない分、太陽光発電で売電できる量が増える。そして、家の中の温度が均一になり、健康的な生活ができる。そうお伝えしています。先にお話ししたとおり、断熱に力を入れていることをご存じだったので、この提案は比較的早く理解していただけました。

太陽光発電は、最初は5キロ台で考えていました。そこへ中尾から「11キロまで増やした方がお得です」とお伝えしました。

ご家族は、悩まれました。それだけの費用をかけるだけのメリットがあるのか。中尾はシミュレーションをご提示して、十分にメリットがあることを説明しました。もうひとつ、お伝えしたことがあります。せっかく平屋風で屋根の面積が大きいのだから、載せないともったいない。この2つで納得していただき、11.72kWを載せています。

07 AFTER MOVING IN

夏は涼しく、冬は暖かい。

住み始めてから、点検でお邪魔したときのことです。玄関先で、ご主人が「夏が涼しく、冬は暖かい」と話してくださいました。光熱費がかからなくなったばかりか、売電の収入も得られて、とても満足されています。勾配天井の開放感のあるリビングで、生活が豊かな感じになっています。

年末年始には、お子さん2人が同時に帰省しました。それぞれの部屋に泊まっていって、何の問題もありませんでした。お子さんたちも、自分たちが帰ってくることのできる部屋をちゃんと用意してもらえて、喜んでいました。

リビングが狭く、夏の暑さに悩んだアパートから、夏は涼しく冬は暖かい家へ。2人の暮らしを中心にした、老後も暮らしやすい平屋への憧れを、平屋風という形でかなえたこと。広さへの思いに応えた、勾配天井のリビング。2階は、帰ってくるお子さんたちのために。そして「これだけは」と考えていた太陽光発電は、11キロまで増やして載せたこと。G様邸には、こうした一つひとつの判断がつながっています。

LDK
開放感のある、LDK。

設計担当・中尾 新一郎から

「平屋に憧れていたご夫婦に、平屋風という形を提案できたこと。お客様の要望を叶えた家ができて、とても嬉しく思っています。大空間にすることで、ご家族の満足度が高まったと感じております。」

今伊勢町2階建てモデルハウスの室内

VISIT A MODEL HOUSE

写真で気になった暮らしを、今度は、実際の住まいで。

広さの感じ方、家事の動線、素材の手ざわり。
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