この心地よさを、モデルハウスで。施工事例で気になったことを、実際のモデルハウスで確かめませんか?モデルハウスを見学する

STORY OF A HOME / K FAMILY

帰ると暑い部屋、寒い廊下から。家中が快適な家づくり。

設計担当 青山 享平

設計担当 / Kyohei Aoyama

青山 享平

「要望をそのまま形にするだけでなく、暮らしとコストのバランスまで一緒に考える」

一宮市内のアパートで暮らしていたご夫婦。夏は帰ると部屋が暑く、冬はリビングを出ると廊下が寒い。住み慣れた一宮で、玄関や廊下まで家中がずっと快適な家を。土地が出にくいエリアで見つけた分譲地のいちばん奥に、家庭用エアコンで家中を冷暖房する家を建てるまでを、設計担当・青山への聞き取りからご紹介します。

PROLOGUE

アパートの暑い部屋と、寒い廊下。

K様は、一宮市内の賃貸アパートで暮らしていたご夫婦です。夏は、仕事から帰ってくると部屋が暑い。冬は、リビングから一歩出ると廊下が寒い。

年齢的にもそろそろ、と考えていたご夫婦にとって、このアパートの暑さ寒さを解消することが、家を建てる理由でした。この「暑い、寒い」は、のちにご主人様が性能や数字に関心を持つ出発点にもなっています。ご相談いただいたときには、家を建てることはもう決めていて、土地から探している状況でした。

探す場所は一宮市内。地元で住み慣れているうえに、今の住まいから近いほうが、生活が変わらなくていい。ご夫婦が大事にしていたのは、次のようなことでした。

  • 住み慣れた一宮市内、今の住まいの近くで建てる
  • アパートの暑さ寒さを解消する
  • 予算は総額だけでなく、光熱費などのランニングコストも含めた、月々の負担で考える
  • 部屋の数や広さは、こちらの提案を受けながら決めていく

家づくりを始めた頃は、いくつかの住宅会社を回っていました。ニッケンホームでは、モデルハウスや完成見学会を見ていただき、細かいところまでしっかりご説明しています。アパートの暑さ寒さから家づくりを始めたご夫婦にとって、最終的な決め手は、性能へのこだわりと、施工品質の高さでした。性能へのこだわりも含めて、この会社なら信頼できる。ご夫婦からは、そんなお話をいただきました。

最初にお会いしたときの印象は、ご主人様は性能や数字、機械や設備にとても関心のある方。奥様は、ご主人様のやりたいことを応援する雰囲気のご夫婦でした。設計担当の青山が最初に聞いたのは、次のようなことです。なぜ性能や数字に興味があるのか。なぜその設備をつけたいのか。ご主人様の答えは、今の住まいの暑い、寒い、がスタートだということ。理系の考え方をする方だったので、そこから数字や性能へと関心が広がっていったのでした。

2階のフリースペースとホール
2階のフリースペースとホール。吹き抜けの階段で、1階とつながっています。

01 FINDING THE LAND

分譲地のいちばん奥、車はバックで。

ご夫婦が探していたあたりは、土地がなかなか出てこないエリアでした。ほかに候補になる土地も出てこないまま、出てくるのを待つ時間が続いていました。そんななかで出てきたのが、グループの不動産部門が仕入れて区画分譲として販売していた一画でした。

分譲地のいちばん奥で、道路から細い通路を入る旗竿のかたち。ただ、進入路はそれほど狭くありません。奥にある分、相場より少しお値打ちでもありました。

それでも、旗竿の土地だとお伝えしたとき、ご夫婦は最初、かなり戸惑っていました。本当にここでいいのか。悩むご夫婦に、青山はラフのプランを描いてご提案しました。車の出入りの動き、止めたときの実際の幅。これなら日常生活にそれほど支障がない、というところまで落とし込んでいきました。

そのプランを手に、ご夫婦は現地でも実際に車を入れて試しました。狭くはないとはいえ、かなり奥まで入らないと車を止められません。敷地の中で切り返すのか、道路からバックで奥まで入るのか。隣の区画にも同じような家が並ぶので、ご近所の動きにも気を配っています。最終的には、家のプランのほうを優先することに。車はバックでも十分に出し入れできるので、敷地の中で切り返すことは優先順位を下げました。進入路からまっすぐバックで入って建物の南側に止め、まっすぐ出る形に決まって、この土地を選びました。

分譲地のいちばん奥にある旗竿の土地と、道路からバックで入る車の入れ方の説明図
分譲地のいちばん奥。車は進入路からまっすぐバックで入り、まっすぐ出ます。

浸水などのリスクは、不動産部門で調べた情報をお渡ししたうえで、土地をご提案しました。近くを流れる川は川幅が広く、このあたりはそれほど浸水の被害がない場所だったので、基礎などは標準のつくりでご提案しています。お渡しした情報について、ご夫婦から特に質問や心配は出ませんでした。

02 ONE AIR CONDITIONER

エアコンで、家中を冷暖房する。

打ち合わせを重ねるなかで、いちばん強かったのは、玄関や廊下も含めて家中がずっと快適であってほしい、という要望でした。青山はそこに応えるために、家全体を冷暖房する全館空調と、自然の力を生かすパッシブデザインに、かなりこだわって設計しています。

全館空調には、大掛かりな専用の設備が必要なものもあります。比べるなかで青山が考えたのは、家庭用のエアコンで対応できるほうが、メンテナンスのしやすさや、将来かかるコストの面でよいだろう、ということでした。当時比べた中で、全体のバランスがいちばんよかったのが、家庭用エアコンで家中を冷暖房する「パッシブ冷暖」です。

大掛かりな設備が要る全館空調と、家庭用エアコンを使うパッシブ冷暖の比べ方
決め手は、メンテナンスのしやすさと将来のコスト、全体のバランス。

設置するときの費用や、性能の数字だけではなく、住んでからのランニングコストや維持の費用まで考えて提案してくれた。ご夫婦は、そこをとても喜んでくださいました。

もちろん、最初から安心していただけたわけではありません。家全体を1台だけで冷暖房して、本当に快適なのか。その心配は、ご夫婦ともに口にされていました。青山は、家の中の空気がどう循環するのか、エアコンの仕組みはどうなっているのかを、しっかりご説明しました。そして、この設備は単体で快適にするものではなく、パッシブデザインを組み合わせた暮らし方で、快適な生活を実現するものだと伝えました。「パッシブデザインに合わせた暮らしが大事なんですよ」。この暮らし方をお伝えしたとき、ご夫婦の反応は「そういう暮らし方をすれば、快適に過ごせるんだ」。納得して、パッシブ冷暖に決まりました。

03 STAIRS AT THE CENTER

吹き抜けと、真ん中の階段。

家中をまとめて冷暖房するには、1階と2階が吹き抜けでつながっているほうが効率がよくなります。そこにデザインの個性を入れるために、家の中央にオープン階段を置きました。性能とデザインの両方から、ここは優先したところです。

吹き抜けとオープン階段で1階と2階をつなぐ考え方の説明図
吹き抜けでつながる1階と2階。その真ん中に、オープン階段を。

ご主人様が関心を持っていた「設備」は、パッシブ冷暖や電動のルーバーシャッターのような、断熱にかかわる設備のことでした。その代わり、住宅設備は標準に近いシンプルなものにしました。シューズクロークも、持ち物がそれほど多くないご夫婦だったので、シンプルに小さめに。

04 TIME TOGETHER

ふたりで過ごす場所と、暮らし方のコツ。

せっかく家を建てるなら、子どもが自分の部屋にこもってしまうのではなく、リビングのような共有のスペースで、なるべく家族で一緒に過ごす時間を取りたい。ご夫婦で話し合いながら出てきた希望です。その空間のアクセントとして、青山は1階に小上がりの畳スペースをご提案しました。窓際は掘りごたつのように足が入る形にして、在宅ワークや勉強ができるカウンターにしています。2階の寝室には広いインナーバルコニーを設けました。天気のいい日には、そこでお茶ができる外のスペースです。

プランは、何回か提案と修正を重ねました。最終的に決まった図面を、奥様はとても気に入ってくださいました。間取りについて、ご主人様は「奥さんがいいならOK」という様子です。このインナーバルコニーに決めたのも、奥様です。青山がプランをご提案したときのことでした。将来、子どもをちょっとしたプールで遊ばせるとき。まわりにもそこそこ家が建っている場所でも、目隠しをしながら、プライベートな空間で遊ばせることができる。そんな空間に憧れて、「これにしよう」と決まりました。

2階のインナーバルコニー
奥様が「これにしよう」と決めた、2階のインナーバルコニー。
小上がりのタタミコーナーと窓際のカウンター
窓際は、足が入るカウンターに。

良いところと一緒に、青山がお伝えしたこともあります。家全体で均一な温度を目指す仕組みでも、暑い時期や寒い時期、部屋によっては温度差が出ること。そして、パッシブデザインに合わせた暮らし方も必要になることです。季節によっては、ハニカムブラインドやルーバーシャッターを上手に使って、日差しを遮ったり取り込んだりしながら暮らしていただく。これを注意点としてお伝えしました。

夏は日差しを遮り、冬は取り込む、ブラインドとシャッターの使い分けの図
季節に合わせて、ブラインドとシャッターを使い分ける。

05 LIFE IN THE NEW HOME

慣れてからは、どこにいても。

住み始めた頃は、新しい暮らし方に少し慣れない部分もありました。エアコンの温度をどのくらいに設定するか。日差しを入れたり遮ったりするために、ブラインドをどのタイミングで使うか。

慣れてからは、暮らしが変わりました。アパートでは、帰ると部屋が暑く、リビングを出ると廊下が寒かった。今は、帰ってきてからも、家のどこにいても涼しく、暖かい。とても快適だとうかがっています。点検でうかがったとき、奥様はキッチンで片付けをしながら、夏は涼しく、冬は暖かくて快適だと話してくださいました。リビングのソファーにいたご主人様は、わりと「計算通り」という様子でした。畳コーナーのカウンターは、在宅ワークでよく使われています。

ダイニングキッチン
点検のとき、奥様が片付けをしていたキッチン。

アパートの暑い部屋と寒い廊下から、家中の快適さへ。分譲地のいちばん奥の土地を、車の入れ方まで確かめて選んだこと。住んでからの費用まで考えて、家庭用エアコンで家中を冷暖房する仕組みを選んだこと。吹き抜けで1階と2階をつなぎ、真ん中に階段を置いて、設備はシンプルに抑えたこと。K様邸には、こうした一つひとつの判断がつながっています。

設計担当・青山 享平から

「家中快適で、太陽光発電で電気も稼ぐ、とても省エネな住宅になっていると思います。ランニングコストまで考えた提案で、とても喜んでもらえたことが印象に残っています。かなりこだわっていらっしゃったご主人様が、点検のときに『計算通り』と納得してくださっていた。ご希望どおりの家をご提案できたことが、とても嬉しかったです。」

今伊勢町2階建てモデルハウスの室内

VISIT A MODEL HOUSE

写真で気になった暮らしを、今度は、実際の住まいで。

広さの感じ方、家事の動線、素材の手ざわり。
ニッケンホームのモデルハウスで、確かめてみませんか。