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STORY OF A HOME / T FAMILY

子ども部屋は小さく、リビングはのびやかに。

設計担当 森 大介

設計担当 / Daisuke Mori

森 大介

「何気ない会話から、要望の奥にある理想を見つける」

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賃貸で暮らす、ご夫婦と小さな男の子の3人家族。高低差のある土地での造成費用に驚き、数か月かけて土地を探し直しました。性能はご主人、間取りと内装は奥様。「リビングでみんなでワイワイ過ごしたい」という願いをかなえるまでを、設計担当・森への聞き取りからご紹介します。

PROLOGUE

賃貸の3人暮らしから、平屋へ。

T様は、ご夫婦と男の子の3人家族です。お子さんはまだ2〜3歳ぐらい。家を建てる前は、賃貸に住んでいました。

住んでいた賃貸は、築年数のかなり古い建物でした。断熱性も気密性も低く、夏はエアコンをがんがんかけても、部屋がそれほど涼しくなりません。冬は冬で、暖房費がすごくかかる。ご夫婦はそう嘆いていました。新しい家は、断熱性と気密性の良い家に。それが最初から頭にありました。

もうひとつは、部屋数です。賃貸は1LDK。お子さんの部屋が、そもそもありませんでした。お子さんはこれから大きくなっていきます。「ちゃんと部屋も準備したい」と、ご夫婦は話していました。

いつまでに、という明確な期限はありません。それでも、「なるべく早く建てたい」というのがご夫婦の気持ちでした。

断熱性と気密性の高い家を。そのキーワードで探していて見つけたのが、ニッケンホームでした。T様は来場の予約をして、本社へ。そこで出会ったのが、設計担当の森です。森がまず聞いたのは、なぜ家を建てようと思ったのかという根本の理由。そして、やりたいこと、こだわりたいところ、ご希望の予算です。ご夫婦がはっきり口にしたのは、「断熱性と気密性は高くしたい」ということでした。

ニッケンホームのツーバイフォー工法による耐震性や、断熱性・気密性の標準仕様には、かなり好感を持っていただけたと、森は感じています。打ち合わせの途中にも、「すごいですね」という言葉を何度もいただきました。

ご夫婦が最初から挙げていた希望は、次のようなものでした。

  • 断熱性と気密性を高くする
  • 平屋にする
  • 外壁に限らず、なるべくメンテナンス費を抑えられる家にする
  • 子ども部屋をちゃんと準備する

ほかにも複数の住宅会社と比べていたようですが、最終的にT様が挙げた決め手は2つでした。

  • 住宅の性能と価格のバランスが良いこと
  • 仕様の変更に、かなり柔軟に対応できること
T様邸の外観
T様邸の外観。

01 FINDING THE LAND

造成費用に驚いて、土地を探し直す。

最初に検討していた土地は、高低差がとても大きい土地でした。家を建てるには造成が必要で、その費用が高額になります。森がそれをお伝えすると、T様はとても驚いていました。造成費用がそこまでかかるとは、イメージしていなかったのです。予算に合わないことが分かり、その土地はあきらめることになりました。

造成費用がかかる土地もある。そう分かったうえで、森はこう伝えました。「気になる土地があったら、まず私に情報をどんどん投げてください。現地を確認して、どれぐらい費用がかかるか、どんな家が建てられるかを提案します」。

そこから土地が決まるまでには、数か月かかりました。森からもいくつか土地を提案し、T様からも気になる土地をいくつか相談いただきました。見送った土地もさまざまです。前面道路が狭く、車を停めるのに気をつかう土地。単純に価格が高い土地。古い集落の中にある土地。最終的に決めたのは、T様がご自身で探してきた土地です。

土地と、建てられる家を一緒に考える

決め手は2つありました。ひとつは、高速道路の乗り口が近いこと。ご主人は高速を使って通勤するので、毎日の移動が便利になります。もうひとつは、大型の分譲地であること。年の近いご家族が周りに来るだろう、という見込みも込めて、この土地に決めました。買ったのは、前期の販売で売り出された約40区画のうちの1区画。数年後には同じ規模の開発がもう一度行われると、不動産会社から聞いていました。これから活気が出る地域になるだろう。それも、この土地に決めた理由のひとつです。

見送ってきた土地で気になっていた道路や価格も、この土地ならクリアできました。前面道路は広く、毎日の駐車にストレスがありません。価格は予算に収まり、最初の土地で驚いた造成費用も、ほとんどかかりません。森から見ても、ぴったりの土地が見つかった、という印象でした。

浸水などのリスクはハザードマップで確認し、問題はありませんでした。地盤調査の結果も、改良工事は不要だったと森は記憶しています。

02 HIS SPEC, HER STYLE

性能はご主人、内装は奥様。

打ち合わせでは、ご夫婦の役割がはっきりしていました。性能を検討するのは、ご主人です。ご自身で調べることが多く、いろいろなところから情報を集めるうちに、断熱性と気密性を上げたいという考えにたどり着きました。

窓は樹脂サッシのAPW430に、換気はsumikaに。どちらもT様からのご希望です。外壁もガルバリウム鋼板に変更しました。APW430は窓の種類が少ないこと、重くて開け閉めしにくいことも、T様は事前に調べて分かっていました。標準から仕様を変えたいというご希望に柔軟に応えられたことは、T様がニッケンホームを選んだ決め手のひとつでもあります。

熱の逃げにくさを、基準と比べる
UA値[W/(㎡・K)]。小さいほど熱が逃げにくい。UA値だけの比較で、認定・適合を示すものではありません。

一方の奥様が気にしていたのは、間取りと内装の仕上がりです。Instagramでいろいろな家を見ていて、こうしたい、というイメージはかなり具体的に固まっていました。玄関横のリーディングヌックは、ニッケンホームのモデルハウスで見た奥様が「取り入れたい」と選んだものです。

03 A HIGH CEILING

コンパクトな平屋に、広いLDKを。

ご夫婦からは、もうひとつ大事なご要望がありました。コンパクトな平屋でも、LDKはかなり広い空間にしたい。そこで森が提案したのが、勾配天井です。

この家は最初から断熱性と気密性を高める前提で話を進めていました。冷暖房費のことは、ご夫婦は全く気にしていませんでした。むしろ、すごくいい空間になるのでは、とわくわくしていただけたように、森は感じています。

LDK
勾配天井で、コンパクトな平屋に広がりを。

04 PRIORITIES

寝室は「寝るだけ」、子ども部屋は小さめに。

お金をかけたのは、断熱性と気密性の向上、外壁、そしてsumikaの導入など、こだわったところです。そのぶん、建物のボリュームを当初の予定より少しコンパクトにして、全体の資金を整えました。

当初の予定より小さくしたのは、寝室と子ども部屋です。寝室で何をするかを打ち合わせで聞くと、ご夫婦の答えは「正直、寝るだけです」。それなら最低限の広さで十分です。

子ども部屋には、別の理由がありました。ご夫婦は最初から、「リビングでみんなでワイワイ過ごしたい」と話していました。子ども部屋の居心地が良くなりすぎると、かえってその願いがかなわなくなるのではないか。森がそう話すと、ご夫婦はすぐに納得されました。目からうろこ、という様子でした。

ご夫婦は、お子さんをもう一人、合わせて2人と考えていました。ただ、どうなるかはまだ分かりません。そこで子ども部屋は、4畳半を2つつなげた9畳にして、将来は1人4畳半ずつに分けられるようにしました。お子さんが小さいうちは、家族3人そろって寝るのにも、ある程度広いスペースがあったほうがいい。そこまで考えての提案です。

反対に、ご夫婦が迷われたのはトイレです。2か所つくるか、1か所に減らすか。森はこう話しました。「1つでもいいと思います。ただ、家族が増えると、使うタイミングが重なることもどうしても出てきます。ここは2つでもいいんじゃないでしょうか」。森の話を聞いて、トイレは2か所に決まりました。

リビングとこもりスペース
家族が集まるのは、リビング。

05 LIFE IN THE NEW HOME

リビングに、おもちゃがいっぱい。

建物が完成するころには、2人目のお子さんも生まれ、T様は4人家族になりました。家づくりの途中では「どうなるかは分からない」と話していた2人目。将来分けられる9畳の子ども部屋も、2か所のトイレも、家族が増えることを見すえて決めたものです。

今、リビングには子ども用のおもちゃがたくさん置いてあります。お子さんはまだ小さく、子ども部屋はまだ使っていません。ご家族はリビングに集まって過ごしていて、とても喜んでいただいています。

暑さ寒さについても、点検のときに感想をいただきました。リビングにあるエアコン1台で、冷房も暖房もかなり効いています。賃貸で夏の暑さを気にしていたご主人が選んだ性能が、今の暮らしを支えています。

ダイニングとキッチン
リビングのエアコン1台で、冷暖房がかなり効く家。

造成費用に驚いて探し直した土地。ご主人が調べて選んだ性能と、奥様が描いた間取りと内装。広いLDKのための勾配天井と、小さめの子ども部屋。一つひとつの判断が、リビングにおもちゃが広がる今の暮らしにつながっています。

設計担当・森 大介から

「T様は、前のお客様のすぐ後のお客様でした。前のお客様の家づくりで勉強した断熱と気密の内容を、そのまますらすらとお答えできたのは、非常に良かったと思います。間取りを決めるときに、こちらのご提案を受け入れていただいたことも良かったです。」

今伊勢町2階建てモデルハウスの室内

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写真で気になった暮らしを、今度は、実際の住まいで。

広さの感じ方、家事の動線、素材の手ざわり。
ニッケンホームのモデルハウスで、確かめてみませんか。