住まいづくりのコラム

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住宅選びのポイント
2017.07.21

間取りで家の寿命は変わります

家を度々建て替えるということは住んでいる人に対しての金銭面での負担はもちろんですが、環境を変えていくことの負担もかかりますので、単純に考えても永く住み続けられる家がいいといえるでしょう。

一般的に永く住み続けるには家の耐久性能が高く、経年劣化を防ぐためにもメンテナンスがしやすいことなどが特徴として必要だと言われています。

もちろんこれらの要素は必要なものですが、どちらかといいますと物理的に家を永く使うための条件になります。この条件だけであれば家は永く存在するかもしれませんが、永く家族が生活を出来るかは別になります。

欧米と比較して日本の家の寿命は短いとされておりますが、寿命が短い理由は家の物理的な問題だけが理由ではないのです。

永く続く家は快適な家

日本では住み替えをするときの1番の目的は「快適・便利な住宅にするために住み替えたい」です。このことからも分かるように物理的な問題で住み替えるのではないので、頑丈な家を建てたとしても、その家が快適で便利でなければ永くは住まなくなるというわけなのです。

この「快適」という条件は、住んでいる人の生活スタイルや感性によっても違ってきますので、まずは大多数が家の快適さにあげる「断熱性能」もある程度高い要求が求められています。

そして「便利」さということに関しては家の設備であるキッチン、給湯器、浴室、便器などに依存する割合が多いでしょう。そしてこのような設備は性能の進化も早いので、先々でも現在使っている設備と交換が行えるような設計思考を持っておくことが重要になります。

日本で住み替えをする2番目の目的は「高齢でも快適な住居環境にするため」で、3番目の目的は「子どもが誕生したときと、成長しても問題ないように」するためのとなっております。

このように人生の中で考えても、高齢時期と若年時期の少なく見ても2回は生活環境、生活スタイルが変化するタイミングがあり、その変化の前後で今までの家の間取りだと生活スタイルが合わなくなってしまうことがあります。

最初に家を建てるときに理想だと思っていた間取りでも、子どもの成長などで部屋数が足らなくなったり、逆に最初に多めに部屋数を用意していたら、子どもの独立によって使い勝手が悪い部屋が残ってしまったりして、今度は手入れや掃除などに手間がかかってしまう場合もあります。要するに家を建てるときに一生懸命間取りを考えるからこそ、使う場面が限定されてしまい永く使うことが出来ない家になってしまうということです。

例えば子どもが小学生のときに用意した子ども部屋は、お子さんが高校生のように大きくなってしまったら使いにくいですよね。

そしてその子どもが成長をして独り立ちして家を離れた場合は、その部屋は誰が使うことになるのでしょうか。

一緒に生活をしていく家族は成長をし続けて、その結果生活スタイルも変化し続けていくでしょう。このように家族は常々変化し続けて、今に合わせて家を考えても10年後、20年後の家族の暮らしには合わなくなり、家の耐久性の問題ではなく住んでいる人の変化に応じて間取りを変えるために立て替えを行うことが主流になってきているようです。

変化できる家

日本の家の寿命が短い理由は家族の生活スタイルに適応できないことで「快適さ」が当初考えていたものよりなくなってきたことと、変化の早い設備関係の「便利さ」がなくなってくることによるとご説明しました。

また最初に間取りを作りこみすぎると家族の成長に適応できなくなることもあるとお話しました。

そこであえて「間取りは最初から作りこまない」という考え方はいかがでしょうか?

軸となるのは長い年月変化しなく、頑丈で断熱性能の高い骨格を使用し、間取りや設備はその時期の家族や最新の機器に合わせて変更し続けるという内容です。

家を建てる最初のときに、断熱性、耐震性、耐久性などの骨格の部分は使い続けて、間取りや設備は暮らしの変化に応じて使いにくくなれば、その時の暮らしにあわせて変化を続けることで、暮らしやすい家であり続けることができるのではないでしょうか。

住んでいる人の生活スタイルを家にあわせるのではなく、その時の生活スタイルに家を合わせていくという考え方になります。

さいごに

せっかく建てる家なら、出来るだけ永く住み続けていきたいものですよね。

その時に重要なのが「快適さ」と「便利さ」です。

あなたも自分の家を建てるときには現在の家族の生活スタイルだけではなく、子どもが大きくなったとき、子どもが独立したとき、高齢時期など先々も見つめながら専門家に相談をして自分に合った家を探してみてはいかがでしょうか。

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