住まいづくりのコラム

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災害に強い住宅選びのポイント
2017.07.26

あまり知らない耐震性能について

日本は別名『地震大国』と言われるほど頻繁に地震が起きる国で、その地震自体も災害の中でもとりわけ予測がしにくいものの1つであり、実際に大地震が起きると災害の被害は多大なものになります。

過去に日本で起きて世界でも類を見ない震災だった阪神・淡路大地震では6,400人もの人命が亡くなりましたが、その被害の8割以上が家屋の倒壊などによる圧死が理由だったそうです。
この時に倒壊をした多くは古い家と、耐力壁が使われていなく耐震性が高くない家だったといわれています。
日本は度々大地震が起きる国でありますので、地震に備えた家というのは必要不可欠なのです。
そんな耐震性能について今回はお話します。

耐震性能の基礎

  • 建物にかかる力

建物には震災がなかったとしても、常日頃から荷重がかかっています。
そして地震や台風などの震災では鉛直荷重に加え水平荷重が建物に加わるので、建物の剛性を強化して荷重が建物の1ヵ所に負担にならないように強度を上げていくことが重要になります。

  • 部材強度は重要性

建物には外部から力が加わると、建物自体に変形が生まれて『引張り』『圧縮』『せん断』などの圧力が発生します。
この圧力が発生するときに、意外と木材は同じ重さのほかの材料よりも強度が高いという結果が出ているのです。
簡単にいうと家の重さが軽ければ、その地震が起きたときの負担が軽くなるということなのです。

耐震性能アップのポイント

1.耐力壁

耐力壁とは建物の柱と柱の間に設置することで、台風や地震が発生したときにかかる水平力に抵抗をするために必要な素材なのです。
必要な耐力壁の長さは、地震が起きたときにその家が倒壊しないために必要な抵抗力によって長さが変化するので、ここについては専門家に相談をすることが望ましいでしょう。

2.耐力壁をバランスよく配置

例えば耐力壁を多く確保したとしても、その耐力壁を建物に合わせてバランスよく配置をしなければなりません。バランスよく配置をしない場合、地震が起きたときに建物が変形したり、ねじれが起きたり、最悪は建物が倒壊をしてしまう可能性があるのです。
その建物の形にもよって最適な配置バランスは異なりますので、あなたが希望する家の形と専門家に耐力壁のバランスを相談していくといいでしょう。

3.適所に接合金属を使用

地震が起きたときには水平力という力が発生するのですが、この力に接合部が耐えられるような性能で補強をしておかないといけません。
例えば耐力壁を多く使えば使うほど、外部から水平力に抵抗をするので建物に大きな引抜き力が発生しますので、その引抜き力を押さえ込むために接合部に金物が必要となるのです。

安全で永く住むことが出来る家

耐震性能を含めて、当たり前のことかもしれませんが家を建てるというのは大変なことです。
決めなければいけないことは多くありますし、どこに建てるのか、どのくらいの費用をかけるのかも設定しなければいけません。
このように決め事をする場合には、建物の表面的なデザインや間取り、設備などをどうするのかということを考えがちですが、将来の生活をする上で欠かせない安全面も考えなければいけないことでしょう。

普通の人は災害(地震や台風など)から身を守る安全な家には頑丈であることを求めます。
しかし、普通に生活をするのであれば頑丈さだけではなく暮らしやすさも追求しなければいけないので、この部分の折り合いは専門家としっかりと話し合わなければいけない内容になりますが、冒頭でもお話した通りで日本は地震が多い国でありますので、建物の頑丈さを妥協してはいけないでしょう。

耐久性能は目には見えないが・・・

頑丈さや耐震性能は求めなければいけない部分だとは理解していても、ついつい間取りや外観などのデザインや素材などの目に見えている部分を自分で決めてそれ以外は専門家に任せきりにする傾向があるかと思います。 特に耐震性能については国が"法律"によって義務付けられているので問題ないと考えがちなので詳しく確認をしないままという人も多いです。
また耐震偽装などの事件があってからはこのような部分についても気にする人が増えました。

しかし専門家ではないので確認も簡単にするのみで例えば、建築基準法の耐震基準は、「建築物や土木構造物を設計する際に、それらの構造物が最低限度の耐震能力を持っていることを保証し、建築を許可する基準」であり、あくまで「最低限度」であることや、日本の住宅を欧米並みに永く使えるようにする目的で平成21年に認定制度が設けられた「長期優良住宅」の必須条件として、この「耐震基準の1.25倍」の耐震性能を持つことが定められていることなどをご存じない方も多いのではないでしょうか。

もちろん一般の人が細かく知っている必要はありませんが、このように自分で勉強をして少しでも詳しくなって家の安全性について関心を高めていくことがいいでしょう。

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