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住宅工法
2015.12.18

地震対策にもいろいろあった!”耐震・免震・制振”の違いとは

日本は、地震が頻繁に起きる国です。そのため、頻繁に起きる地震に対応できるような優れた強度や耐久性のある住宅が求められます。ここでは、地震対策に効果的な耐震、免震、制振の違いについてご紹介します。自身の住まいにとって最適な地震対策方法を考えるうえでご参考ください。

耐震、免震、制振の違いを知ることで暮らし方が変わる!

新たに住宅を建てる方のなかには、「地震対策をしたいけど、どの方法が適しているのか分からない」と悩む方がいるかもしれません。地震対策は、暮らし方にも影響してくる問題です。 地震対策と一口にいっても、耐震構造、免震構造、制振構造の3種類があります。以下では、3種類それぞれの特徴についてご紹介します。

・耐震構造
耐震構造とは、柱や壁などを構造用合板や金物で強化し、地震の揺れに対応する建築構造のことをいいます。この建築構造を取り入れることで、地震による建物の倒壊を防ぐことが可能です。それにより、建物の倒壊によって下敷きになるなどの危険を回避できます。

なお、耐震構造は構造用合板や金物で建物を地震の揺れから守っているだけで、地震の揺れが軽減されるわけではありません。そして、この建築構造だと2階、3階と上の階へいくにつれて揺れを大きく感じてしまいます。

・免震構造
免震構造とは、建物と基礎部分の間へ専用のゴムや鋼球などを設置して地震の揺れを免れる建築構造のことをいいます。この建築構造を取り入れることで、免震装置が地面から伝わる揺れを軽減します。

免震構造の最大のメリットといえるのが、建物の揺れを小さくできることです。揺れが小さいと家具や電化製品が落下しにくくなり、落下物による怪我などを防ぐことができます。さらに、免震構造は本来の震度よりも体感的な揺れを小さく感じさせます。それにより、地震による恐怖を軽減できて安心の暮らし方を実現できます。

ただ、免震構造は設置費用が高いという欠点があります。そのため、免震構造を取り入れる決断は簡単にはできないかもしれません。このような欠点はあるものの、免震構造は地震による揺れの軽減にうってつけの建築構造です。

・制振構造
制振構造には、文字の通り地震の揺れを制御するという意味があります。制振構造では、外壁と内壁の間に弾性のある制振ダンパーを取り付けることで、装置が地震の揺れを吸収します。そして、地震の揺れのエネルギーを制振ダンパーが熱エネルギーへ変換し、揺れを軽減させます。

制振構造のメリットは、繰り返し起きる地震の揺れに対応できることです。耐震構造の場合、構造用合板や金物で建物の強化をしますが、地震の揺れを軽減することはできません。一方、制振構造の場合には制振ダンパーが地震の揺れを別のエネルギーに変換し、揺れを小さくします。そのため、建物への負担を軽減し、傷みを和らげることが可能です。このほかにも、制振構造のメリットといえるのが、台風の風によって起きる揺れも軽減できるという点です。制振構造は、地震だけでなくそのほかの自然災害の揺れにも対応できるため、安心の暮らし方が実現できるとして高層ビルを中心に一戸建て住宅などにも取り入れられています。

このように、地震対策に有効な3種類の建築構造には、それぞれで違った特徴があります。安全で快適な暮らし方を実現するなら、それぞれの特徴を把握したうえで地震対策をすることが大切です。

快適な暮らし方を実現するために・・・ 3種類の建築構造を比較

前項では、耐震構造と免震構造、制振構造の特徴について紹介しました。3種類の特徴を知ったところで、次は3種類の建築構造の耐震性や価格面などを比較していきます。

・耐震構造
耐震構造は、免震構造や制振構造に比べると1度の地震で建物に傷が入ることが欠点です。その一方で、ほかの2つの建築構造よりも工事が簡単であること、低価格での工事が可能であることが優れています。さらに、これまでに起きた地震では、耐震構造の住宅が倒壊や半壊を免れたという実績もあります。

・免震構造
免震構造は、耐震構造や制振構造と比べて耐震性に優れ、揺れによる衝撃にも強いのが魅力です。ただ工事費用を始め、設置後の修理やメンテナンスなどの費用も高く、ほかの2つの建築構造に比べて費用がかかるのが欠点でもあります。

・制振構造
制振構造は、使用するダンパーによってメンテナンスフリーになります。そのため、耐震構造や免震構造に比べてメンテナンスによる価格面の負担を軽減できます。さらに、制振構造は耐震性にも優れています。そのため、上記の耐震構造に合わせて、より耐震性を強化して安全な暮らし方ができるようにと制振構造も取り入れる住宅が増えています。

このように3種類の建築構造を比較すると、それぞれ優れている点が違うことが分かるはずです。安全な暮らし方を実現するために、地震対策をするなら3種類の建築構造のコスト面や耐震性などを比較したうえで決断しましょう。

安全な暮らし方を実現するならぜひ地震対策を!

このページでは、建物を建てる際に有効な地震対策の方法について紹介してきました。今後、住宅を建てようと考えている方は、耐震、免震、制振の3種類の特徴を把握しておきましょう。それにより、地震が起きても建物や人体への影響を防ぎ、安全な暮らし方を実現できます。

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