- 暮らし方
- 2021.09.02
ファミリークローゼットのある生活を注文住宅で実現
注文住宅を検討している方は、ファミリークローゼットという言葉を耳にすることが、最近、増えていると感じませんか。ファミリークローゼットは、名前の通り家族で使うためのクローゼットです。住宅の中の一箇所に家族の衣類や身の回りの品を収納することができるクローゼットで、取り入れている住宅も増えてきており人気が高まっています。
ファミリークローゼットには、家族のコートや洋服、下着やカバン、靴や帽子など様々なものを収納します。収納するスペースだけでなく、中で着替えができるようなスペースを作ったりもできますので、それぞれのライフスタイルにあわせた形を考えることができるでしょう。
今回はファミリークローゼットの魅力を確認してみたいと思います。
忙しい毎日の家事を効率化できるファミリークローゼット
ファミリークローゼットは家族の衣類を一箇所に集めるだけと感じる方もいるかもしれませんが、間取りとして大きなメリットがあります。
まず、家事を効率的に行うことができるようになります。通常、洗濯を行う場合は、洗濯場から物干しスペースへ移動、そこから家族それぞれの部屋に衣類をしまいに行くことになります。
ファミリークローゼットで一箇所に家族の衣類が集まれば、洗濯物を取り込んだ後はファミリークローゼットに直行すれば洗濯物の片付けが一度の移動で済むことになります。
さらにファミリークローゼットと洗濯機を置くランドリールーム、物干しスペースの距離を近い場所に配置することで、より効率的な動線になります。とくに共働き世帯や子育て世帯の方は、忙しい日々の生活の中で家事の負担を減らすことができるのは魅力的でしょう。
また、ファミリークローゼットを玄関の近くに配置することで、家族全員の生活動線が最適化されます。外出する時は、ファミリークローゼットで着替え、玄関で靴を履き、外に出るという流れがスムーズになりますし、帰宅したときには、靴を脱いでファミリークローゼットで部屋着に着替えるという流れがスムーズに実現できます。
新型コロナウイルスの感染対策や花粉症対策としても有効
玄関からファミリークローゼット、そこからランドリールームまでを隣接する間取りで設計すれば、新型コロナウイルスの感染予防としても良いでしょう。自宅に帰ったらすぐに着替え、外出で汚れた衣類はリビングなどに持ち込まずに洗濯できるため、感染症対策としては理想的な間取りとなります。
ランドリールームに洗面所を併設することが多いと思いますので、外出先から帰った後は着替えと汚れ物を洗濯場に持ち込み、手洗い・うがいまで一連の流れで行なえれば、感染症だけでなく花粉症対策としても有効です。
また、ファミリークローゼットを広く取ることで衣類だけでなく、扇風機やクリスマスツリーなど季節によって出し入れが必要なものを収納する場所としても活用できます。
それにより、各居室のクローゼットが不要になれば、生活空間を広く取ることができます。
ファミリークローゼットのデメリットも考える
利点が多いファミリークローゼットですが、デメリットもありますので注意しましょう。ファミリークローゼットは共有スペースなので、一人が専有できるクローゼットとは使い勝手は異なります。
例えば、洋服好きの家族1人が、多くの衣類をファミリークローゼットの中に持ち込んで面積を専有してしまっては、他の家族の収納場所を奪ってしまうかもしれません。共有の場所なので、バランスを考えなければなりません。
また、住宅を建てた時は小さかった子どもが、年々大きくなり思春期が訪れた時に、ファミリークローゼットを嫌がる可能性もあるかもしれません。そうした場合はどうするかを事前に想定しておいた方が良いでしょう。
コート等のかさばるものや、しばらく使うことがない季節ものの衣類をファミリークローゼットに保管し、自室には必要最低限の小さな収納空間を用意するなど、将来的なファミリークローゼットの使い方を考えておくと安心です。
また、子どもが自立して家を出ていくなど家族構成が変わる場合、ファミリークローゼットを他の用途に転用することも可能でしょう。ある程度、まとまった広さがあれば、物置代わりの収納場所として活用したり、書斎やワークスペースなどに変えることも可能です。