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狭小住宅住宅選びのポイント土地資金計画
2018.05.24

旗竿地の考え方について

住宅用地として色々と制約がある旗竿地ですが、使い方や考え方によっては、思っている以上に旗竿地で住宅を建てることは良い買い物になるかもしれません。
ただ、条件によっては旗竿地に建物を建てられない土地もありますので注意が必要です。
旗竿地に住宅を建てるメリットとデメリットを整理してみましょう。

旗竿地とは

「旗竿地」という言葉を聞いたことがありますか?
今まで全く耳にしたことがないという方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しますと、道路と接している面積が少ない土地で、道路から細い通路が敷地の奥に続いています。通路を通り抜けると、その先に広めの土地がありますのでそこに建物を建てることができるのが旗竿地と言われます。
土地の形状が、通路部分が旗の手持ち部分、建物を建てられるところが旗の形状になっているので、その名の通り旗竿地と言われます。
住宅地で見かけるのは、住宅と住宅の間に細い通路があり、その奥にも住宅が建っているのが旗竿地です。

旗竿地のメリットについて

旗竿地と聞いたら、メリットがないと思い込んでいる人もいるのではないでしょうか。旗竿地も考え方によってはいくつかメリットがあります。
まず、土地の購入費用を抑えることができます。
旗竿地は使い勝手の不便さが優先するイメージが強いこともあり、市場価格は通常の四角い土地よりも割安になります。普通の土地よりも購入価格を2〜3割抑えることができるのであれば、その分住宅ローンを少なくすることも可能で返済も楽にできます。
金額面以外にもメリットはあります。
例えば、旗の持ち手の通路部分。こちらは駐車場として利用すれば、通路兼駐車スペースとして有効利用ができます。通路の長さによっては縦列駐車で複数台駐車ができます。
また、車を利用しない家庭であれば、通路をおしゃれなアプローチにすることも可能でしょう。外構工事に力を入れて、ウッドチップを敷き詰めてもお洒落な隠れ家風の住宅になりそうですし、玉石と飛び石を使って和風な住宅アプローチもデザインできます。
通路部分を活かして、住宅のコンセプトに合わせた通路を作ることができそうです。
さらには、旗竿地は奥まった土地になるので、敷地内への通行人や車などの視線を遮ることができます。
前面にある住宅が壁となってくれるので、プライベート空間を持つことができるでしょう。

旗竿地のデメリットについて

こうした旗竿地のメリットがある一方でデメリットもあります。
土地が安い分、使い勝手が悪い部分が出てきます。建物を設計する上で、土地の形状によって建物の自由度に制限がかかる場合があります。
安い土地を購入しても自分好みの建物を建てられないのであれば、ちょっと考えてしまいますよね。
時間的な余裕があるのであれば土地を最終的に決定する前に、どんな建物を建てられるかプランを立ててみてから購入した方が良いかもしれません。
また、通路部分を駐車場やアプローチに使える分、長い通路をメンテナンスしなければなりません。
周囲に木があれば葉っぱが落ちてきて通路を掃除しないとなりません。
道路から奥まってプライバシーがある反面、人の目が届きにくくなりますので空き巣などの防犯対策も考えておかなければなりません。
メリットと同時にデメリットも生まれることになります。

こんな旗竿地には要注意

旗竿地については、購入する前にしっかりと確認をしなければ危ない土地もあります。
不動産会社が仲介して入れば、仲介会社が重要事項説明を行う責任があるので、土地に建物が建てられないなどの土地を買うリスクは軽減できるでしょう。
ただ、個人売買など不動産業者を介さないで土地を購入した場合、建物を全く建てられない土地を買ってしまうこともあります。
まずは、接道面積に注意しましょう。建築基準法で接道面積が2m以上なければ建物を建設することができない決まりがあります。
道路と敷地が面している幅が2m未満の場合、購入しても建物を建てられませんので気をつけましょう。
また、2mぴったりくらいの通路の場合、建物は建てられるかもしれませんが、車の出入りがギリギリの幅になります。車を駐車して横を人が通るのも大変なケースがありますので注意しましょう。
車の横を自転車が通ることもあると思いますので、そうした場合も想定することが必要です。
さらに接道面積が狭いと、建物を建てるときも幅が狭いと重機が敷地内に入れず、住宅を建てる時に手作業での仕事が増えてしまいます。
その分、建設コストに跳ね返ってしまいますのでご注意ください。

まとめ

土地のコストを抑えることができ、工夫の仕方によって特徴を活かせる旗竿地ですが、旗竿地を購入する前に色々と確認しておかなければならない点が出てきます。
特に建物が建てられるかどうかや住宅を建設する時に、通常以上にコストが高くならないかを確認しておかなければ、旗竿地を購入しても住宅用地としては機能を発揮しきれず意味がないものになるかもしれません。
通常の敷地以上に注意を払って、事前に住宅建設の担当者と確認をしながら進めて行くことが必要でしょう。

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