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資金計画
2015.05.14

無理なく利用するための金利選び

住宅を建てる場合、一括でお金を払うことは難しいため、多くの人は「住宅ローン」を組みます。住宅ローンとは、住宅の建築を目的としてお金を借りることです。何十年という長いスパンでプランを組んで、長期的に借り入れたお金を返済していくローン。設定したプランに沿って、元金に上乗せされた「金利」と一緒に返済していきます。金利とは、いわゆる利息のことで、年2%、年3%など利率で示されるものです。金利の額は、借り入れた額(元金)に掛けて算出されるので、ケースによってその金額は異なります。また、借入先によって設定している金利の利率は異なるので、それによっても金利の額は異なります。

そんな金利には様々な種類があります。ここでは、代表的なものをご紹介していきます。また、どのような人がどの金利タイプに向いているのかについても触れていきます。『自分に合った住宅ローンの金利タイプがどのようなものなのか分からない』という人は、ぜひ参考にしてください。

まずはじめに、金利のタイプは「変動金利型」と「固定金利型」「固定期間選択型」3つに分類することができます。では、これらの金利にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。

変動金利型

変動金利型とは、金利の利率が年2回見直されるタイプの金利システムのことを指します。利率が変わると、元金に掛けられる利率も変わるので、ローンの返済額は変動します。変動金利型は見直しの期間が統一されているわけではないので、借入先によって金利見直しの回数や時期は若干異なりますが、多くの金融機関は年に2回、5年間隔で見直しを行っています。
ローンの返済額が変動するので、「返済額が大幅に増えてしまうこともあるのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、変動金利型は金利タイプの中でも利率が低く設定されていることが多いので、見直しがなされたとしても利率が大幅に上がってしまうといった心配はありません。また、見直しの結果、金利の利率が下がった場合、利息の額が減少するので、月々のローン返済額を下げることができます。これにより、毎月の家計負担を軽くすることも可能です。なお、変動金利は、一度選んだらずっとそのままというわけではなく、固定期間選択型のシステムに変更することができます。そのため、家計の状況に応じて金利タイプを変更することも可能です。変動金利型は5年間隔で見直しを行うことが多いので、借り入れるお金が少ない人や、月々の返済額が変わっても支払える、という人などに向いています。

固定金利型

固定金利型とは、住宅ローンの返済が終わるまで、金利の利率が変わらないタイプの金利システムです。金利の利率は、お金を借り入れた当時の利率に設定され、その後ずっとその利率で利息がつきます。銀行や信用金庫などが設定する金利の利率は、ずっとそのままというわけではなく、時期によって上がったり下がったりします。しかし、固定金利型の場合は利率に変動がなく、その影響を受けることがないので、月々のローン返済額も変わることがありません。これにより、月によって出費が増えるということもなく、ローンの返済を計画的に立てることができます。全体の返済額をしっかりと把握したいという人や、金利の上がり下がりが気になる人には、このタイプの金利システムが適しています。また、固定金利型の場合、「月々にいくら返済するのか」、「最終的にはいくら返済しなければならないのか」といったことがお金を借り入れた最初の時点で分かるため、無理のない生活設計を立てることが可能です。

固定期間選択型

固定金利型と変動金利型の特性を兼ね備えたタイプとして、固定期間選択型があります。この金利タイプは、一定の期間を固定金利型にして、その後変動金利型に変わるというシステムです。3年、5年、10年など、固定金利型で返済する期間を自らで選択することができ、長いものでは20年や25年などの期間があります。子供がいる家庭の場合、子供が成長するまでには、学費や教育費などでお金がかかります。そのような子育ての時期に月々のローン返済を変動金利型にしてしまうと、月々支出するお金が変動して家計のやりくりも大変になってしまいます。しかし、子供が小さい間や学生の間など、出費が多い時に固定金利型にしておけば、毎月一定額を返済すれば良いので、生活設計も立てやすくなります。そして、子供が独り立ちした後は変動金利型で返済していけば、金利が下がった時は月々の返済額も減らせるなどして無駄のないローン返済を行うことができます。
また、子供がいない家庭でも、出費が重なる時期を固定金利型にしておくことで、負担を増やすことなくローン返済を行うことが可能です。お金の支出が多い時期だけ固定期間にしたいという人や、繰り上げ返済を考えている人は、このタイプの金利型が向いています。

上記のように、住宅ローンの金利タイプには様々なものがあり、家族形態や経済事情、借り入れるお金の額などに合わせて選択することができます。これから住宅ローンを組もうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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