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子育て住宅選びのポイント暮らし方
2021.09.25

注文住宅の換気システムの選び方を考える

住宅は換気を行うことが必要です。注文住宅を建てるときにも必ず換気システムが導入されますが、日常生活で換気システムについて深く考えたり調べたりする機会は少ないと思います。

そこで今回は、住宅にはどのような換気システムがあり、どのような役割を担っているのかを考えていきたいと思います。

昨今は、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の流行により、感染対策としても換気の重要性が注目されています。換気は感染対策だけでなく、住んでいる私達の健康を守るために重要な役割を担っています。

住宅に設置される換気システムは、窓を開け放たなくても住宅内の空気を、換気システムを通して外気と入れ替える事ができます。現在の新築住宅は、建築基準法によって換気システムを必ず設置することが義務付けられていますので、これから新築を建てる場合は換気システムが必ず導入されることになります。

設置だけでなく、住宅の空気の入れ替え回数等が建築基準法で定められており、24時間365日、常に換気を行うことができる換気システムの設置と、1時間に0.5回分の換気が基準となっています。1時間で0.5回の換気なので、2時間で室内の空気が全て入れ替わることがになります。

2000年代前半にこの住宅の換気システムの建築基準法が定められましたが、その背景には、建材や接着剤に使われていたホルムアルデヒドなどの有害物質によるシックハウス症候群の問題がありました。

現在は、換気システムによる換気の実施や、有害物質が出ない建材や接着剤の普及により、シックハウス症候群を十分回避できる住宅になっています。

 

換気システムによる湿気対策の効果も

換気システムは、室内の有害物質やウイルスを外に排出するだけでなく、湿気対策の効果もあります。室内は料理や風呂場の湯気など、湿気の発生を避けることはできません。

換気が不十分であれば、湿気により結露が発生してしまいます。結露は住宅の建材の劣化につながりますし、カビ発生の原因にもなります。結露により建材が劣化すれば、住宅の寿命に影響したり修繕に費用が多くかかってしまったりと不具合が発生するでしょう。

さらにカビからダニの発生も促されますのでアレルギーや病気の心配も出てきます。

換気システムにより十分な換気を行えば快適な住環境を保つことができます。

 

最近の省エネ住宅の主流は熱交換換気システム

換気の種類は、第一種換気、第二種換気、第三種換気の3種類あります。

第一種換気は、室内に空気を取り込む給気と外に出す排気を両方とも機械を用いて強制的に行う方法です。

第二種換気は、給気は機械で行いますが、排気は自然の力で排気します。

第三種換気は、第二種換気と逆で排気を機械で行い、給気は自然の力で行います。

それぞれ特徴が異なりますが、第二種換気は住宅に採用されることは少なく、最近の注文住宅では第一種換気が採用されるのが一番多いでしょう。

第一種換気は熱交換換気システムを利用することができます。熱交換換気システムは、排気する空気の熱を利用して、外気を室温に近づけて取り込む事が可能です。

外の空気が室内の快適な温度に近づけて給気されるので、換気による熱損失を少なくすることができます。

熱交換換気システムは、最近の省エネ住宅では必ず導入されていると言ってもいい程、普及している技術で、省エネ効果が期待できます。

 

ダクトレス熱交換換気システムにすればメンテナンスも楽に

熱交換換気システムは、省エネ性が高く経済的なメリットも大きいことが分かりましたが、ダクトの有無によって、将来的なメンテナンス費用が変わってきます。

ダクト式熱交換換気システムは、空気が通る管を天井裏等を通して各居室をつなぎ、住宅全体を1つの換気システムで換気を行います。ダクトを住宅全体に巡らせることになりますが、将来的にダクト内が汚れて清掃等が必要になった時には、専門業者に依頼して清掃する必要があります。その場合は当然費用がかかってきます。

一方でダクトレス熱交換換気システムは、各居室に換気システムを設置して給排気を行います。各居室で給排気を行うため、名前の通りダクトを設置する必要がなく、ダクト内の汚れや清掃の必要がありません。

各居室のダクトレス熱交換換気システムのメンテナンスのみで済みますので、ダクト式熱交換換気システムと比較するとメンテナンスコストが安く、効率的に換気を行うことができるスグレモノです。

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