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資金計画
2020.06.12

フラット35を利用するメリットとデメリット

住宅の購入を考えている方であれば、住宅金融支援機構の「フラット35」を耳にしたことがあると思います。フラット35は長期間、固定金利の住宅ローンです。

返済期間中の金利が固定となるのが1番の特徴です。一般的な金融機関からの借入は、固定金利であっても借入当初3年や5年、10年で固定金利が終了します。借入当初は金利を安く設定している金融機関が多いので、固定金利が終了すると金利が上がるケースも多いです。

返済途中で金利が変動してしまうと、将来的に返済金額が増えてしまう可能性も出てきますので、金利が固定であるメリットは大きいです。変動金利であれば、金利が上昇するリスクがありますが、フラット35であれば金利が一定で返済金額も変わらないので、返済計画を長期で見通しやすくなります。

2020年6月現在のフラット35の金利では、35年間の返済期間で融資を組む場合、1.290%の金利からあります。全期間固定でこの金利は、一昔前よりも断然に金利が下がっており魅力的です。低金利の時には、将来的に金利が上昇する可能性もあります。当初から全期間固定金利を選択する事で、将来的に金利が上昇した場合は最終的な支払額を抑えることもできるでしょう。ずっと固定金利で返済額が増えない安心感は、フラット35の1番のメリットでしょう。

フラット35の申し込みをするのは金融機関を通して

フラット35を利用する時には、住宅金融支援機構に直接申し込みをするのではなく、銀行などの金融機関が窓口になってフラット35の申し込みをすることとなります。同じフラット35でも、申し込みを行う金融機関によって金利が変わってきますので、今までお取引のある銀行だけでなく、他の金融機関の金利等も確認すると良いでしょう。

最近は、ネットバンクが低い金利でフラット35を取り扱っていますし、職場のメインバンクが従業員に対して金利優遇するケースもありますので、比較しながらどこの金融機関から申し込むかを見極めた方が賢明です。

ただ、住宅ローンの引き落としができないことが続いた時には、個人の信用情報にも傷がつき、新規のローンが組めなくなったりクレジットカードを作ることができなくなったりもしますので、注意が必要です。

フラット35には金利面以外のメリットもあり

こうした金利面でのメリットも多いフラット35ですが、金利以外にもメリットがあります。

繰上げ返済を行う際には、手数料なしで行うことができます。金融機関の窓口で行う場合は100万円以上、インターネット上で自分で手続きを行う場合は10万円以上の金額で行うことができます。

住宅ローンは長期に亘りますので、借入の金利が低いと言っても金利負担は大きくなります。そのため、繰上げ返済を行うことができれば、負担するはずだった金利を大きく節約することができますので、状況を見ながら余剰のお金を繰上げ返済するのが良いでしょう。

インターネット上では、繰上げしたい金額を指定し、繰上げ返済をして返済期間を短くするのか、月々の返済金額を減らすのかを選択できます。繰上げ返済をした場合の金利負担の減少効果をシミュレーションでき、短くなる返済期間や減らすことができる月々の返済金額も表示されます。繰上げ返済を行った時の効果を確認した上で繰上げ返済を実行できるので便利です。

また、借入時には保証人が不要です。両親や親族、配偶者などの保証人は不要ですので、借入時に親に保証人のお願いをすることや返済ができなかった場合を気にする必要もなく安心です。

フラット35のデメリットは?

色々な側面でメリットが多いフラット35ですが、デメリットとしては金利が上昇しなかったときは、他の住宅ローンよりも金利負担が大きくなるところでしょう。

フラット35は金利が一定であることがメリットになりますが、デメリットになる場合もあります。例えば、借入当初よりも金利が低くなったとしても、フラット35は金利が変わらず一定なため金利は安くなりません。また、返済期間中に金利の上昇が全くなければ、変動金利等を利用した住宅ローンの方が金利負担が少なくなることが多いでしょう。

現在、金利は低水準を推移しているので、この傾向が20年、30年と持続するようであれば、変動金利や5年、10年固定等の固定金利を選んだ方がお得となります。

住宅ローンは長期の返済になりますので、金利に関しては予測を立てることが難しいです。短期間では大きく金利が上昇する可能性は少ないと思いますが、将来的な金利の上昇が心配な方はフラット35を選ぶのが無難な選択と言えるでしょう。

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