住まいづくりのコラム

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狭小住宅住宅選びのポイント土地
2020.01.24

狭小地の活用方法のあれこれ

狭小地は、現地を見た時に「住宅を本当に建てられるのだろうか?」と感じる方も多いと思います。明確な基準はないのですが、一般的には15坪、50平方メートルよりも小さい土地を狭小地と呼ぶようです。これの2倍にあたる30坪(100平方メートル)未満の土地であっても、住宅を建てるには面積が小さく設計にあたっては制約が多くなり不便な面も多いのが現実です。

ただ、狭小地は制約があるのはその通りですが、工夫次第で住み心地の良い住宅を建設することもできます。狭小地を有効活用する工夫の方法やポイント、メリット・デメリット等について考えてみましょう。

狭小地の最大のメリットは土地が安く手に入ること

狭小地は、一般的な広さの土地と比較すると安く購入することができます。また、狭小地は郊外よりも中心部の建物と建物がひしめき合うように建っているエリアに多いので、利便性が高く土地の坪単価も高い物件が多いです。

そうした利便性の高いエリアで土地を購入しようとしても、価格が高くて購入できないことも多いですが、狭小地であれば手が届く可能性は十分にあります。

人気のエリアであれば、狭小地であっても購入をしたいと考える方も多いので、市場に狭小地が売りに出されても、割安感がありすぐに売れてしまうこともあります。

狭い土地を有効活用するには上に伸ばしていく

隣の建物と建物の間に住宅を建設しなくてはならない狭小地では、土地を有効活用して建てなければなりません。土地の有効活用を考えた場合、建物を上に伸ばしていくことが求められるでしょう。

2階建はもちろん、必要に応じて3階建も検討しなくてはなりません。また、室内を広くするためにもスキップフロアを用いて、2階と3階の間に2.5階を作るなど空間を有効活用することが求められます。

ただし、闇雲に上に伸ばしていくだけでは使い勝手の良い住宅にはなりません。階数が増えれば増えるだけ、生活動線に上下階の上り下りが追加されていきます。できるだけ生活動線をシンプルにしていきたいので、洗濯機置き場と洗濯物を干すスペースは同一のフロアに設けたり、バスルーム・洗面所と寝室を同じフロアにすることで就寝前の入浴や朝の支度を少ない移動だけで済ませることができます。家族がどのようなライフスタイルを持っているかを確認した上で、間取りのプランニングを検討すると生活動線を短くすることができます。

広く見せるための工夫は壁を少なく

住空間を広く見せるためには、壁や間仕切りを少なくして開放的な間取りにするのが効果的です。特に狭小地住宅は、敷地が狭く住宅もコンパクトに作る必要があるので、出来る限り間仕切りや壁を少なくして、空間を区切らない間取りを考えると良いでしょう。

スキップフロアを効果的に取り入れることができれば、横方向の広がりにプラスして縦方向も広々と開放的な空間になります。スキップフロアは段差が空間を区切る役割を果たしてくれますので、壁がなくても部屋を区切ることができます。その分、開放的な空間を作りやすくなりますので有効です。

また、高さを出すだけでなく、地下室や半地下室を設けて下に潜る可能性も検討できます。地下室と聞くと陰気な印象を持つ方もいるかもしれませんが、地面の下にあたるので周囲からの騒音も気になりません。ピアノの練習部屋や映画鑑賞ができる趣味の部屋など、大きな音を出しても近隣からのクレームが発生しにくいというメリットがあります。

基準を満たした地下室に関しては、容積率の計算に算入しなくても良いという制度もありますので、狭小地で少しでも容積率を稼げるのは大きなメリットです。 デッドスペースを如何に工夫して使うかも、小さな住宅では空間の有効活用に大きな違いが出てきます。

一般的な住宅ではデッドスペースになりやすい階段の下の空間を書斎にしたり、子どもの勉強場所にしたり、トイレを設ける場合もあります。普通は収納場所程度での使い方ですが、狭小住宅では工夫次第で、使い勝手の良い空間に生まれ変わります。

隣の家との関わりも気を配って

狭小地住宅は、隣同士の距離が近いため、何も考えずに住宅を建ててしまうと後悔することも出てきます。例えば距離が近いので、騒音の問題も考えなければなりません。

一般的な戸建て住宅であれば、子どもたちが家の中ではしゃいで遊んでいても、近隣からのクレーム等はほとんどないでしょう。ただし、狭小地で住宅と住宅の距離が近い場合、騒音のトラブルが発生することも考えて設計しましょう。

また、エアコン室外機を、隣の家の寝室やリビングに向けて設置してしまうと、エアコンを使用している間はずっと近隣の家に向けて騒音が発生してしまいます。 逆に、隣の家の室外機があるところに寝室を設けてしまうと、寝室に室外機の音が直撃します。

夜間の寝静まったところでエアコンの室外機の音が発生していると、睡眠障害になる可能性もありますので、近隣の騒音にも気をつけた設計が必須です。

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