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家づくりのこと
2021.07.22

ウッドショックの影響について

こんにちは、ニッケンホームです。

現在、住宅建築に必要な木材が不足し、深刻な状況下にあるのはご存知でしょうか。
当初は建築業界内で伝えられるのみでしたが、影響の大きさから徐々に一般の皆さまの耳にも届くようになってきているようです。

今回は、「ウッドショック」とも言われる、現在の木材不足の状況についてお伝えします。

ウッドショックの背景

国内で木材が不足している要因は、大きく3つあります。

・旺盛な米国の住宅需要
低金利で住宅購入できるため、米国では住宅建築業界が活況を呈しています。
2020年の住宅着工件数は130万戸で前年より7%増加し、2021年は160~170万戸という予測もあります。
住宅需要に加え、コロナ禍によるDIY需要の増加も拍車をかけ、米国内で木材が大量に消費されているため、日本に向けた木材の輸出が減っているのが現状です。

・海上輸送するコンテナの不足
海外の木材はコンテナ船による海上輸送で日本に輸入されます。
輸出入に使うコンテナは限りがありますが、コロナ禍の巣ごもり需要で昨年、主にアジアから米国に向けての輸出が増え、そこに多数のコンテナが使用されたため、世界的にコンテナが不足している状況にあります。
米国に着いても、港で荷下ろしに時間がかかったり、内陸部へ運ぶ鉄道が混雑したり…、物流が増えて大混乱の末、木材を日本に輸入するためのコンテナが足りない、という状況になってしまったようです。

・国産材が急増することはない
そもそも住宅建築に使う国産材の需要が減っていたため、輸入木材が足りないからと言って、急激に国産材を増やせるわけではありません
輸入が減り、限られた国産材に需要が集中した結果、国産材も不足してしまったのが現在の状況です。

 

ツーバイフォー材について

ニッケンホームの家は、ツーバイフォー工法で建てられますが、もともと米国で生まれたこの工法に国産材は使われず、「SPF」(スプルース・トウヒ/パイン・松/ファー・もみの木)と呼ばれる北米産の木材を使用します。
北米で採れるこうした木材は、上記の通り需要が旺盛な米国内で使われている状況
同じツーバイフォー材として欧州産の「ホワイトウッド」もありますが、欧州域内や中東などでも住宅需要が旺盛なため、こちらも日本向けの輸入は減っています。

こうした状況から、限られた木材が高騰し、住宅建築全体にかかるコストが増えているのが実情です。
一刻も早い事態の解消を願うばかりですが、すぐに数量・金額が元通りになるという予測が難しいのも事実。

ニッケンホームでは、木材の確保に向けた交渉・調整はもちろん、お客さまへの丁寧な状況のご説明と対応を心掛けています。

詳しくは、営業スタッフまでお問い合わせください。

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