GX志向型住宅のHEMSとは|要件はECHONET Lite AIF対応。補助は110万円
家づくりのこと
補助金の要件に「HEMS」と書いてあって、何のことか分からなかった方へ。HEMSは、家の電気の使い方を見える化して管理する設備です。
2026年の住宅補助金「みらいエコ住宅2026事業」では、GX志向型住宅の補助額が最も大きくなっています。
このGX志向型住宅の要件の一つが、高度エネルギーマネジメント(HEMS)の設置です。今回は、HEMSの役割とメリット・注意点、そして補助金の要件としてどこまで求められるのかをお伝えします。
HEMSで何ができる?
HEMSとは、「Home Energy Management System 」の略で、住宅内の電気使用量を見える化し、管理するための設備です。分電盤や家電と連携し、電気をどこで・どれだけ使っているのか、モニターやスマートフォンで確認できるようになります。HEMS対応のエアコンや給湯器であれば、外出先からスマホ操作が可能になる点も特徴。帰宅前にエアコンを入れたり、消し忘れを外から確認したりという使い方ができます。

HEMSのメリットは?
HEMSを導入する最大のメリットは、家全体の電気を一元管理できること。「どの時間帯に多く電気を使っているか」「エアコンと他の家電のバランス」などが可視化されることで、暮らし方を見直すきっかけになります。もちろん住む人次第ではありますが、電気使用の見える化が節電につながれば、省エネな暮らしを実現できるでしょう。対応機器を揃えることで、未来的なスマートホームの暮らしも楽しめるかもしれません。
HEMS自体は2010年代からあり、ニッケンホームでも以前から複数のお客様邸に導入していました。従来は対応機器が少ないとも言われていましたが、ここへ来て対応機器も増加しています。
そして太陽光発電の仕様変更(メーカーの切り替え)にともない、ニッケンホームではHEMSを標準搭載にしました。採用しているのは、ハンファジャパン(Qセルズ)の「Cube J」(NextDrive製)です。コンセントに挿すだけで設置でき、本体は48×43×48mm・86gと手のひらに乗る大きさ。専用アプリ「エネコネクト」から、電気の見える化と対応機器の遠隔操作ができます。
スマートメーター、住宅用太陽光、蓄電池、EV充電器、エアコン、ヒートポンプ給湯機など、ECHONET Lite対応の機器とつながります。「ECHONET Lite AIF(Appendixバージョン)Release バージョン R.1」に対応しているので、このあと出てくる補助金の要件を満たす機器です。
※出典:Qセルズ(ハンファジャパン)|「Cube J」(2026年10月4日確認)
エネルギー管理にご興味がある方、スマホ操作による新しい暮らし方を楽しみたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。導入コストや補助金の要件など、HEMSについて詳しくお知りになりたい方はニッケンホームまでご相談ください!
補助金の要件としてのHEMS
「みらいエコ住宅2026事業」の公式サイトは、GX志向型住宅の高度エネルギーマネジメント(HEMS)の要件をこう書いています。
「「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置」
つまりどのHEMSでもよいわけではなく、掲載されている製品から選ぶことになります。機器を決める前に、ここを確認しておくと安心です。
GX志向型住宅の要件は、HEMSだけではありません。
| 要件 | 戸建住宅の基準 |
|---|---|
| 断熱等性能等級 | 等級6以上 |
| 一次エネ削減率(再エネ除く) | 35%以上(一次エネ消費量等級8を満たす必要あり) |
| 一次エネ削減率(再エネ含む) | 一般地域は100%以上 |
| 高度エネルギーマネジメント | ECHONET Lite AIF対応のコントローラを設置 |
補助額は5〜8地域(一宮市を含む)で110万円/戸、1〜4地域で125万円/戸。参考までに、長期優良住宅は5〜8地域で75万円/戸、ZEH水準住宅は35万円/戸です。
申請期間は第2期が2026年5月13日〜12月31日。GX志向型住宅の予算は第1期と合わせて750億円で、2026年10月3日の時点で約62%が申請済みと公式サイトに表示されています(この数字は日々動きます)。
※出典:みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(2026年10月4日確認)
※ 注文住宅の申請受付は2026年9月30日で終了しています(2026年10月4日時点)。ここに書いた補助額と要件は、2026年度に国が示した基準として残しています。国がどの性能をどれだけ重く見ているかが分かるので、次の制度を考えるときの目安になりますが、いま申し込めるものではありません。最新の受付状況は、みらいエコ住宅2026事業の公式サイトでご確認ください。

一宮市の2階建て|パッシブ冷暖と太陽光で、エネルギーを自分で作る家


見える化が効くのは、作る側と使う側の両方がある家です。この家は太陽光発電とパッシブデザインを組み合わせていて、UA値0.42・C値0.7・BEI0.35(この家の実測・計算値)。発電した分をどの時間帯にどう使うかで、手元に残る電気が変わります。そこを数字で見られるのがHEMSの役割です。
| 建築種別 | 2階建て |
|---|---|
| 所在地 | 一宮市 |
| 延床面積 | 37.10坪(122.43㎡) |
| UA値 / C値 / BEI | 0.42 / 0.7 / 0.35 |
一宮市今伊勢町モデルハウス(平屋)|設備は、実物を見てから決める


1枚目が外観、2枚目がリビングです。HEMSのモニターやコントローラーは、カタログの写真と実際に壁に付いた状態とで印象が違います。どこに置くか、毎日見るものなのか。補助金の要件を満たすことと、暮らしのなかで使うことは別の話なので、実物で確かめてもらえればと思います。
| 建築種別 | 平屋 |
|---|---|
| 所在地 | 一宮市今伊勢町本神戸 |
| 見学 | 完全予約制・1組ずつ60〜90分 / 10:00〜17:00・水曜定休 |