設計料は何のため?大切なのは書面確認と適切な家づくりの流れ
お金のこと
こんにちは、ニッケンホームです。
家づくりを検討する際、「設計料」や「仮契約」という言葉を見聞きすることがあると思います。これらの費用、実は住宅会社によってあいまいな部分があり注意が必要。今回は、数十万円の設計料を支払ったにもかかわらず、理想からは程遠いプランが提示された方のエピソードを交え、設計料や住宅会社選びに対する考え方をお伝えします。
■意向確認と着工スケジュールの確保で〇〇万円
ご紹介するのは、ご夫婦と小さなお子さん2人、4人家族のお客様のエピソード。上の子の入学までに家を建てようと動き出したご夫婦は、理想の外観デザインを求めて、ある住宅会社を訪れました。魅力的な施工事例を見て、「ここなら理想の家を建ててくれそう」と思った矢先に言われたのが、
「家づくりの意向確認とスケジュール確保のために11万円が必要です」
「土地はお客様自身で探していただき、その土地にプランを提案します」
という言葉。初めての経験に戸惑いながらも、指定された11万円を支払ったご夫婦。その後、紹介されたファイナンシャルプランナーと資金計画について相談し、理想の借入額は4500万円と判明しました。
■設計料は戻らず、土地だけが残る
その後、ご夫婦は自分たちで見つけた土地を契約。改めて住宅会社にプランをお願いしたところ、担当者から言われたのが、
「本設計に進むには追加で55万円必要です」
11万円払っていたにもかかわらず、追加で55万円。ご夫婦は不安もありましたが、後戻りできない気持ちから支払うことにしました。
66万円を支払って出てきたプランは、希望よりも小さい家。しかも、総額は想定の4500万円を超える5000万円…。担当者からは「どのご家族も理想と予算のすり合わせを経験します」と言われ、気づけば「自分たちの家」ではなく「会社が建てたい家」が提案されていたのです。
結局、その会社とは契約をしませんでしたが、設計料は戻らず、土地だけが残る結果に。ご夫婦は「もっと早く気づいていれば」と悔やまれました。

■書面での確認がトラブルを防ぐ
このようなトラブルの多くは、曖昧な契約や順序の誤りが原因です。
大切なのは次の3つ。
費用の明示
いつ・なぜ・いくらか、返金の可否を含めて必ず書面で確認する
進め方
総額上限→土地→建物の順で検討し、資金計画を軸に進める
お客様目線
不明点をそのままにせず、納得して次の段階へ進む。
信頼できる工務店や住宅会社を選ぶ際は、次の5項目をチェックしましょう。
・設計料や契約内容が書面で明示されている
・総予算の上限を基準に提案してくれる
・土地と建物を合わせて提案してくれる
・お客様目線で流れを説明してくれる
・疑問や不安を丁寧に解消してくれる
初めての家づくりでは、わからないことも多く、不利な条件を受け入れてしまうケースも考えられます。大切なのは正しい知識を身に付けて自分を守ること。
ニッケンホームではお客様の不安を解消するため、最初に家づくりの流れを丁寧に説明しています。一生に一度の大切な家づくりだからこそ、焦らず納得しながら安心して進められるようサポートします。