住まいづくりのコラム

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高齢者住宅・障がい者住宅
2020.09.02

「コロナ禍でも働けるように」 障がい者らがキッチンカーで ランチ販売(東京)

東京都世田谷区で障がい者が働くフレンチレストラン(就労継続支援B型)などを運営する社会福祉法人藍(大野圭介理事長)は、6月から週2回、キッチンカーでのランチ販売を始めた。メニューはキーマカレー(500円)。数量限定だが、行列ができる盛況ぶりだ。

レストランは新型コロナウイルスの影響で一時休業し、6月1日から時短営業で再開したものの、売り上げはコロナ前の7割まで落ち込んだ。

法人ではコロナの影響もあり、以前から計画を進めていた

「認定NPO法人ハンズオン東京」のキッチンカーの運営委託を受けた。同法人はインクルーシブな社会をつくる活動などを展開しており、学生ボランティア団体「かけわ」も含めた3者で連携して取り組んでいる。

キーマカレーはレストランで数日かけて仕込む。スパイス感があるが辛すぎないのが特徴。

「かけわ」が栽培した野菜の酢漬けも添える。

毎週水曜は世田谷区役所で販売。

障がい者は呼び込みや食券の販売のほか、キッチンカー内では慣れた手つきでごはんやカレーをよそう。

トッピングにチーズが人気と分かれば変更するなどの工夫も凝らす。

この日で3度目というお客さんも「おいしい」と絶賛。予定の60食を完売した。

区役所での販売は、複数の障がい者就労支援事業所と合同で行っている。

区の障がい者就労支援担当、柴原誠さんは「障がい者事業所の販売会が軒並み中止となり、売る場所がないと相談を受けていた。応援できればと場所を提供した」と言う。

大野理事長は「今後はメニューを増やし、販売も週4日になる予定。忙しくなるので体制を考えたい」と話す。

コロナの影響については「引きこもりがちな利用者が自粛でまた引きこもってしまう懸念がある。

第2波に備え、働き続けられるような形にしていきたい」と話している。

デイサービス利用者と職員が絵本出版 利用者の生きがいを後押し

名古屋市の社会福祉法人フラワー園(河津恵子理事長)では、運営するデイサービスに通う利用者と職員が協働して絵本「つむぐ つながる共に。」を出版した。

自立とは何かを問う内容で、物語は職員が書き、イラストは利用者が描いた。同法人は「介護のイメージをプラスにできれば」と話す。

絵本のイラストを描いたのは、同法人の「デイサービスセンター西日置フラワー園」に通う山田恒子さん(94)。70歳で絵を習い始め、7年前から通うデイサービスでも絵を続けてきたという。

その様子を見た職員は、個展を開催しようと提案。

最低40点の作品を制作するよう後押しし、事業所内で実現させたという。

同法人ゼネラルマネジャーの吉田貴宏さんは「制作の過程では地域住民との間で新たなつながりも生まれ、山田さんの様子も生き生きとしてきた」と話す。

そこで、吉田さんはもっと多くの人に知ってもらおうと絵本作りのプロジェクトを立ち上げた。文章やデザインなどもほかの職員で分担。5カ月かけて出版にこぎつけた。

企画の狙いについて吉田さんは「介護の本質は、利用者の生きがいを後押しすること。こうした取り組みがもっと広がり、介護や老いに対するマイナスイメージをプラスに変えられれば」と話す。

絵本の定価は2090円(税込み)で、通販サイトのアマゾンで購入できる。名古屋市内の小中学校や図書館にも配布する予定だという。

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